「高校事変/松岡圭祐」を読んだ
会社の友達Kmt君から借りて読んでみた松岡圭祐の「高校事変」(角川文庫)について。
こんなあらすじ。"優莉結衣"は、平成最大のテロ事件を起こし死刑になった男の次女で、今は武蔵小杉高校の2年生になっていた。この武蔵小杉高校をを"矢幡内閣総理大臣"が訪問することになり、総理がSPとともに校舎を訪れ生徒や教員らとの懇親が始まるが、突如武装勢力が侵入してくる...。
これ、謎の武装集団の襲撃により戦場と化した高校で、テロリストの父親の教育を受けた高2の少女が、化学や銃器の知識を用いて戦いを挑むというバイオレンスアクション小説。少女の父親の犯罪組織はオウム真理教や日本赤軍のような設定だったり、武装勢力に占拠された場所で戦う主人公という流れからから映画「ダイ・ハード」や「エンド・オブ・ホワイトハウス」出てきたりする。少子高齢化や従軍慰安婦問題も出てきて、極限状態に於ける少年少女の心理とともに現代の暗部が列挙が描かれる。この少女の行動原理が正義感ではなく、暴力への欲望であるところも斬新で、自分的にはあの「バトル・ロワイヤル」のバイオレンスを思い出した。
いやーこれでもかというエンタメ小説、「高校事変II」もぜひ読もうと思う。
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