「消滅 VANISHING POINT/恩田陸」を読んだ
たまに読んでる恩田陸。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「消滅 VANISHING POINT」(上/下)(幻冬舎文庫)について。
こんなあらすじ。超大型台風接近中の日本、国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。大規模な通信障害でスマホなどモバイル機器は使用不能な中、彼らは時間だけが経過し焦燥していた。その中の1人の女が「当局はこの中にテロ首謀者がいると見ている。それを皆さんに見つけ出していただきたい」と言ったが、その女は高性能AIを持つヒューマノイドだった。10人は恐怖に慄きながら誰がテロリストなのかの推理を開始する...。
これ、空港での入管を拒まれた人々がお互いを不信に抱きながら進む密室小説。高性能AIを持つ女性ヒューマノイドが狂言まわしとなり、探偵役となった十時、ワンタンへの執着心が凄い小津、飛行機好きの岡本喜良、ヒューマノイドを欲しがる三隅渓などなど10人それぞれの目線で話が進んでいく戯曲のような作品。バイオテロ、ウィキリークスなど、SFっぽくてネタ的には面白い正直、前半の冗長な感じはツラかった。うーん、微妙...。
cf. 恩田陸 読破 List
- 六番目の小夜子 (1992)
- 三月は深き紅の淵を (1997)
- 光の帝国 常野物語 (1997)
- 月の裏側 (2000)
- ネバーランド (2000)
- puzzle(パズル) (2000)
- ライオンハート (2000)
- ドミノ (2001)
- 図書館の海 (2002)
- ねじの回転-February Moment (2002)
- 蛇行する川のほとり (2004)
- Q&A (2004)
- 夜のピクニック (2004)
- ユージニア (2005)
- 蒲公英草紙 常野物語 (2005)
- エンド・ゲーム 常野物語 (2006)
- 朝日のようにさわやかに (2007)
- 木漏れ日に泳ぐ魚 (2007)
- きのうの世界 (2008)
- 私の家では何も起こらない (2010)
- 私と踊って (2012)
- EPITAPH東京 (2015)
- 消滅 VANISHING POINT (2015)
- 蜜蜂と遠雷 (2016)
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