「続 横道世之介/吉田修一」を読んだ
ずーっと読んでる吉田修一。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「続 横道世之介」(中央公論新社)について。
こんなあらすじ。バブルの売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男 "横道世之介"、24歳。いわゆる人生のダメな時期にあるのだが、彼の周りには笑顔が絶えない。鮨職人を目指す女友達の"浜ちゃん"、大学時代からの親友の"コモロン"、美しきヤンママの"桜子"とその息子の"亮太"。そんな人々の思いが交錯する27年後。オリンピックに沸く東京で、小さな奇跡が生まれる...。
これ、2009年に刊行された「横道世之介」の10年後の続編。前作もそうだったけど、金はなくて、パッとせず、生き急がず隙がありまくりな世之介。そんな世之介はともかく善良で、心が豊かで、一緒にいるとくすりと笑わせてくれて、心地よさを感じさせてくれる。こんな魅力的な主人公はめずらしい。ともかく桜子、浜ちゃん、コモロン、亮太、隼人そして世之介に会いたいと思った1冊。
cf. 吉田修一 読破 List
- 最後の息子 (1999)
- 熱帯魚 (2001)
- パレード (2002)
- パーク・ライフ (2002)
- 日曜日たち (2003)
- 東京湾景 (2003)
- 長崎乱楽坂 (2004)
- ランドマーク (2004)
- 7月24日通り (2004)
- 春、バーニーズで (2004)
- ひなた (2006)
- 女たちは二度遊ぶ (2006)
- 初恋温泉 (2006)
- うりずん/吉田修一・佐内正史 (2007)
- 悪人 (2007)
- 静かな爆弾 (2008)
- さよなら渓谷 (2008)
- あの空の下で (2008)
- 元職員 (2008)
- キャンセルされた街の案内 (2009)
- 横道世之介 (2009)
- 空の冒険 (2010)
- 平成猿蟹合戦図 (2011)
- 太陽は動かない (2012)
- 路(ルウ) (2012)
- 愛に乱暴 (2013)
- 怒り (2014)
- 森は知っている (2015)
- 作家と一日 (2015)
- 橋を渡る (2016)
- 犯罪小説集 (2016)
- 最後に手にしたいもの (2017)
- 泣きたくなるような青空 (2017)
- ウォーターゲーム (2018)
- 国宝 上 青春篇 (2018)
- 国宝 下 花道篇 (2018)
- 続 横道世之介 (2019)
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