「ザ・東京銭湯/町田忍」を読んだ
身近な銭湯マスターである会社の同僚Tgc君に借りて読んでみた「ザ・東京銭湯/町田忍」(戎光祥出版)について。
この本で面白いは、"家族で行こう、身近な湯けむりの美術館へ"と題し、視覚的な遊びとして銭湯をとられ、
○美術家のよう、美しく個性的なタイル絵
○大きな湯船と、旅情たっぷり富士山のペンキ絵
○宮造りの堂々とした外観と和風リラックス空間
○見事な庭園で夕涼み。コーヒー牛乳片手にね(^^)
を見ているところ。宮造りの外観や富士山を中心としたペンキ絵や銀座の金春湯の鯉のような美しいタイル絵、そして湯上りの楽しむ縁側の先にある庭園を、この本ではくまなく教えてくれる。
で、この町田忍さんが凄いのはさらに自身の思いを吐露している銭湯への愛情とこだわりと着眼点。いままで正直観ていなかった宮造りの銭湯に唐破風の下にある彫刻の"懸魚"(げぎょ)や、同じ宮造りの高い"格天井"(ごうてんじょう)、浴場の湯気抜きの秘密、銭湯の煙突の掃除や解体方法、下足箱の鍵デザイン、カランについて、ケロリン桶の誕生について、かつて昭和20-30年頃は月の売上が1,100万を超えていた東京銭湯の繁盛ぶり、三助さんについて、屋号についてなどなど。いやー勉強になる。
ちなみにこの本が刊行されたのが2009年なので、10年も経っている。すでに浅草の蛇骨湯など残念ながら廃業していしまっている銭湯も多いけど、いつか行ってみたい気になった銭湯について最後にリストアップしていきます(後で調べたら廃業してる湯場も多かった..)。いい本でした。
・月の湯(目白台)
・テルメ末広(北区志茂)
・宮城湯(西品川)
・梅乃湯(蔵前)
・曙湯(浅草)
・燕湯(御徒町)
・松の湯(東向島)
・平和湯(西小山)
・鶴の湯(碑文谷)
・寿湯(上目黒)
・雲翠泉(東日暮里)
・帝国湯(東日暮里)
・バン・ドゥーシュ(麹町)
・海水湯(東品川)
・和泉湯(目黒区中町)
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