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Thursday, May 28, 2020

「アルキメデスの大戦/The Great War of Archimedes」を観た

Archimedesnotaisen そんなに観ない邦画の中、面白そうだったので観てみた「アルキメデスの大戦/The Great War of Archimedes」(2019/Cinema)について。
 こんなあらすじ。昭和8年、第2次世界大戦開戦前。日本帝国海軍の上層部は世界に威厳を示すための超大型戦艦大和の建造に意欲を見せるが、海軍少将の"山本五十六"(舘ひろし)は「今後の海戦には航空母艦の方が必要だ」と主張する。その進言を無視する軍上層部の動きに危険を感じた山本は、偶然知り合った元帝大の天才数学者"櫂直"(菅田将暉)を海軍に招き入れる。その依頼は、櫂の卓越した数学的能力をもって、技術将校の"平山忠道"(田中泯平山)が設計した巨大戦艦の本当のコストを算出することだった...。
 これ、戦艦大和建造のコストの算出に天才数学者が挑むミリタリードラマ。まずは冒頭の大和の戦闘シーンから撃沈され海面に叩きつけられるシーンなど、圧倒的なディテールに基づく壮大なスケールで、イッキに引き込まれた。その後は、大和建造の見積の不正から暴いていく中で反戦を訴えていくんだけど、軍規が立ちはだかり、実測から戦艦のデータを割り出し、人件費や材料費を逆算で割り出していくあたりのスリリングさがよかった。俳優陣もなかなかの好演で、観てよかった映画だった。

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