「希望の糸/東野圭吾」を読んだ
たまに読んでる東野圭吾。世田谷区中央図書館で借りて読んでみた「希望の糸」(講談社)について。
こんなあらすじ。自由が丘の閑静な住宅街にある小さなカフェ「弥生茶屋」の営む"花塚弥生"が何者かによって殺害された。警視庁捜査一課"松宮脩平"ら周囲への聞き込みをおこなうが、弥生のことをを悪く言う者はいなかった。そこによくカフェを訪れていた"汐見行信"という人物が弥生と親しくしていたという情報が捜査線上にあがった。汐見は新潟の震災で2人の子供を失い、深い悩みをかかえていた。一方、松宮彼の元に「ある人物について相談がある」と金沢の老舗旅館の女将を名乗る"芳原亜矢子"から連絡が入る...。
これ、加賀恭一郎シリーズに登場する松宮脩平が主人公で、「家族」をテーマにした物語。不妊治療、人工授精を盛り込み、それぞれの過去を抱えた人々の複雑な運命が絡んでいき、最後は糸がつながった親子とはなにかを描いている。秘密にしておけば、話さなければ起きなかった殺人事件なんだけど、犯人を推理するより、その動機とか背景に焦点が当てられていた。しっかしこのシリーズは人情味にあふれている。
cf. 東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 回廊亭殺人事件 (1991)
- 美しき凶器 (1992)
- 分身 (1993)
- むかし僕が死んだ家 (1994)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 悪意 (1996)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- 嘘をもうひとつだけ (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- 幻夜 (2004)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 黒笑小説 (2005)
- ダイイング・アイ (2007)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- 聖女の救済 (2008)
- パラドックス13 (2009)
- カッコウの卵は誰のもの (2010)
- プラチナデータ (2010)
- 白銀ジャック (2010)
- 麒麟の翼 (2011)
- 真夏の方程式 (2011)
- マスカレード・ホテル (2011)
- 虚像の道化師 ガリレオ7 (2012)
- ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2012)
- 夢幻花 (2013)
- 疾風ロンド (2013)
- 祈りの幕が下りる時 (2013)
- 虚ろな十字架 (2014)
- マスカレード・イブ (2014)
- 禁断の魔術 (2015)
- 天空の蜂 新装版 (2015)
- 魔力の胎動 (2018)
- 希望の糸 (2019)
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