「ロマンシエ/原田マハ」を読んだ
ちょいちょい読んでる原田マハ。馬事公苑TSUTAYAで買って読んだ「ロマンシエ」(小学館文庫)について。
こんなあらすじ。有名政治家を父に持つ"遠明寺美智之輔"は、子供の頃から絵を描くことが好きな乙女な男の子で、恋愛対象が同性だった。美智之輔は同じ美大の同級生"高瀬君"に憧れていたが、思いを告げることもないまま卒業後、憧れのパリへ留学していた。ある日アルバイト先のカフェで美智之輔は、ぼさぼさのおかっぱ髪でベース形の顔が目を惹く"羽生光晴"という女性と出会う...。
もともと原田マハは好きな作家のひとりだし、文庫本表紙のレイモン・サヴィニャックのイラストを観て読みたくなったのがこの本。小説自体は乙女な心を持つ美術系男子のラブコメということで、おっさんにはちょっとキツイところもあったんだけど、よかったのはまずリトグラフ(石版画)についてあらためて知ったこと。そして実在するリトグラフ工房「idem」のこと、さらにこのidemとコラボした展覧会「君が叫んだその場所こそがほんとの世界の真ん中なのだ。パリ・リトグラフ工房idemから -現代アーティスト20人の叫びと囁き」のことを知ったこと。いやーこの展覧会を観に東京ステーションギャラリーに行きたかった。
キツイけどなかなか楽しい1冊だった。
cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- 一分間だけ (2007)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 翼をください (2009)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 星がひとつほしいとの祈り (2010)
- 風のマジム (2010)
- まぐだら屋のマリア (2011)
- 永遠をさがしに (2011)
- いと-運命の子犬-/原田マハ(文)・秋元良平(写真) (2011)
- 小説 星守る犬/原田マハ(著)・村上たかし(原作) (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 旅宿おかえり (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵(2013)
- ジヴェルニーの食卓 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 太陽の棘 (2014)
- 奇跡の人 The Miracle Worker (2014)
- あなたは、誰かの大切な人 (2014)
- 異邦人(いりびと) (2015)
- モダン (2015)
- ロマンシエ (2015)
- 暗幕のゲルニカ (2016)
- デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life (2016)
- リーチ先生 (2016)
- 恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
- アノニム (2017)
- たゆたえども沈まず (2017)
- いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (2017)
- スイート・ホーム (2018)
- フーテンのマハ (2018)
- 常設展示室 Permanent Collection (2018)
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