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Monday, August 03, 2020

「鉄コン筋クリート」を観た #2

Tekkonkinkreet ひさしぶりに観直した映画版「鉄コン筋クリート」(2006/Cinema)について。
 こんなあらすじ。純粋な力を信じるクロ、純粋な心を信じるシロ...暴力と退廃のはびこる"宝町"を縦横無尽に滑空する2人の少年-クロとシロの物語。義理と人情とヤクザの街"宝町"を根城に、自由に飛び回る「ネコ」=2人の少年「クロ」と「シロ」。2人は支えあいながら生きていくが、「ネズミ」と呼ばれるヤクザ達の介入により、"再開発"という名目の暴力が押し寄せる。また3人組の殺し屋の存在、光り輝く"子供の城"建設計画。宝町の運命とともに、2人の運命も大きく動かされることになる。彼らは変わりゆく宝町で、生き抜くことをできるのか...。
 もう14年前の作品だけど、あらためて観直しても、まず映像が凄い。ビルや塔の上から見下ろす街がまるで鳥瞰俯瞰図で、その遠距離感がやけにリアルだし、クロとシロを初めとした登場人物の疾走感を伝えるCG処理が凄い。で、この「鉄コン筋クリート」の世界観を生み出す昭和初期のような宝町で、象や人形のオブジェやからくり時計とか、 その絢爛豪華で極彩色でアジアっぽい感じがやっぱりよかった。またストーリーだけど、シロの「クロの足りないネジ、シロが持ってる」という言葉とか、じっちゃんの 「クロはシロを守ってるようで、本当はシロに守られてる」という言葉とか、失くして初めてわかる大切さになんか、感動した。
 この映画は14年前渋谷で観たんだけど、ラストにかかるアジカンの「或る街の群青」とか、ほんといい映画だった。

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