「Dogman/ドッグマン」を観た
不条理ドラマ(!)ということでちょっと観てみた「Dogman/ドッグマン」(2017/Cinema)について。
こんなあらすじ。イタリアの寂れた海辺の町が舞台。犬のトリミングサロン"ドッグマン"を営むMarcello(Marcello Fonte)は、愛する娘と犬と暮らし、仲間との食事やサッカーを楽しみながら、穏やかな日々を送っていた。しかしその一方では、何かと腕づくでけんか騒ぎを起こす町一番の厄介者のSimone(Edoardo Pesce)との従属的な関係に悩まされていた。ある時、Simoneに強要され強奪事件の片棒を担いだMarcelloは、刑務所で1年間の刑期を過ごし、サロンの顧客や仲間からの信用を失ってしまう...。
これ、犬をく愛する中年男が町一番の厄介男との奇妙な主従関係と、すべてを失った男がもとの生活を取り戻そうと復讐する様を描いた不条理ドラマ。理不尽な暴力に従順な飼い犬に成り下がるという主体性がない弱者を通して、人間の弱さ、卑小さを描いているんだけど、これがめちゃめちゃ歯がゆい。ただトーンとしては、場末な荒廃さの中でどこか夢幻的なタッチなのが印象的だった。うーんなんとも言えない映画だった。
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