« ホットサンドを作る #33 | Main | 「Batman/バットマン」を観た »

Monday, September 07, 2020

「縄紋/真梨幸子」を読んだ

Yukikomari_jomon 「殺人鬼フジコの衝動」でひっかかった真梨幸子。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「縄紋」(幻冬舎)について。
 こんなあらすじ。フリーの校正者"興梠"に届いた自費出版の原稿、それは"縄「紋」時代"に関する記述から始まる「縄紋黙示録」という不可思議な本だった。この著者の正体は誰なのか、「縄紋黙示録」に隠されているメッセージとは、やがて興梠たちの身辺でも異変が起こり始める...。
 東京文京区を舞台に、過去と現代と未来が絡み合うイヤミスが籠った古代ファンタジー小説がこれ。女は神であり、男たちは種馬か奴隷という縄紋時代、貝塚で発見された男女の遺体、人類滅亡、太陽風、我が子の頭でシチューを作る猟奇的殺人事件から宗教教祖まで、突拍子のない話ばかりでなんかぶっ飛んでたし、読んでるこっちまでおかしくなった。いやー凄かった。

cf. 真梨幸子 読破 List
- 殺人鬼フジコの衝動 限定版 (2008)
- 私は、フジコ~殺人鬼フジコの衝動 限定版 (2012)
- インタビュー・イン・セル 殺人鬼フジコの真実 (2012)
- Happy Box/伊坂幸太郎・山本幸久・中山智幸・真梨幸子・小路幸也 (2012)
- 鸚鵡楼の惨劇 (2013)
- 縄紋 (2020)

|

« ホットサンドを作る #33 | Main | 「Batman/バットマン」を観た »

書籍・雑誌」カテゴリの記事