「Letters From Iwo Jima/硫黄島からの手紙」を観た #3
「Flags of Our Fathers/父親たちの星条旗」(2006)に続いて、ひさしぶりに観直した「Letters From Iwo Jima/硫黄島からの手紙」(2006/Cinema)について。
こんなあらすじ。1944年6月戦局が悪化していた太平洋戦争下の硫黄島に、陸軍中将"栗林忠道"(渡辺謙)が降り立った。勝ち目の無い戦いと知りつつ、日本本土防衛のため1日でも長く硫黄島を死守することに意味があると考えた栗林は、防衛計画を練り直す。今までの上官とは違い、合理的な思想を持つ栗林は、将兵に無意味な万歳突撃や自決を禁じ、硫黄島地下に坑道をめぐらせ要塞化し、苛酷な持久戦に持ち込もうする...。
これ、太平洋戦争最大の戦闘とされる硫黄島の戦いを日米双方の視点から描いた「硫黄島プロジェクト」の日本側視点の作品。硫黄島の各所にトンネルを掘り進め、地下要塞を築いた栗林中将らは、圧倒的に不利な戦局にあっても優れた知性と人間味あふれる采配で、米軍相手に36日間にもおよぶ長期戦を戦い抜いた。こんな物語には、日本人特有の皇軍思想という精神構造が丹念に描かれ、迫力あってグロテスクな戦闘シーンや手榴弾で自害するシーンもあり、目をそむけてしまうほど。これもClint Eastwood監督の秀作の1つ。
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