「風神雷神 Juppiter,Aeolus/原田マハ」を読んだ
ちょいちょい読んでる原田マハ。世田谷区中央図書館で借りて読んでみた「風神雷神 Juppiter,Aeolus」<上/下>(PHP研究所)について。
こんなあらすじ。20xx年秋、京都国立博物館研究員の"望月彩"のもとに、マカオ博物館の学芸員"レイモンド・ウォン"名乗る男が現れた。彼に導かれ、マカオを訪れた彩が目にしたものは、「風神雷神」が描かれた西洋絵画と天正遣欧少年使節の一員"原マルティノ"の署名が残る古文書、そしてその中に記された「俵…屋…宗…達」の四文字だった...。
織田信長と狩野永徳にその才能を見出された天才少年絵師・俵屋宗達が、天正遣欧少年使節ともにヴァチカンへ旅し、そこでローマ法王に謁見し、イタリア・ルネサンスを体験するという壮大な冒険物語がこれ。織田信長の命を受け、狩野永徳による傑作「洛中洛外図屏風」を俵屋宗達も永徳のもとで一緒に描くシーン、嵐や日照りや強烈な船酔いなど降りかかる試練をかいくぐりながら、天正遣欧少年使節がついにヨーロッパの地にたどり着くシーン、そして、ダヴィンチの描いた「最後の晩餐」のもとでバロックの巨匠・カラバッジョと出会い、雷神/ユピテルと風神/アイオロスの絵をお互いに贈るシーンとか、荒唐無稽な物語なんだけどやたら楽しい。いやー読み応えありました。
cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- 一分間だけ (2007)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 翼をください (2009)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 星がひとつほしいとの祈り (2010)
- 風のマジム (2010)
- まぐだら屋のマリア (2011)
- 永遠をさがしに (2011)
- いと-運命の子犬-/原田マハ(文)・秋元良平(写真) (2011)
- 小説 星守る犬/原田マハ(著)・村上たかし(原作) (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 旅宿おかえり (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵(2013)
- ジヴェルニーの食卓 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 太陽の棘 (2014)
- 奇跡の人 The Miracle Worker (2014)
- あなたは、誰かの大切な人 (2014)
- 異邦人(いりびと) (2015)
- モダン (2015)
- ロマンシエ (2015)
- 暗幕のゲルニカ (2016)
- デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life (2016)
- リーチ先生 (2016)
- 恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
- サロメ (2017)
- アノニム (2017)
- たゆたえども沈まず (2017)
- いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (2017)
- スイート・ホーム (2018)
- フーテンのマハ (2018)
- 常設展示室 Permanent Collection (2018)
- 美しき愚かものたちのタブロー (2019)
- 風神雷神 Juppiter,Aeolus (2019)
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