「バクテリア・ハザード/高嶋哲夫」を読んだ
世田谷中央図書館で借りて読んでみた高嶋哲夫の「バクテリア・ハザード」(幻冬舎文庫)について。
こんなあらすじ。湾岸戦争後の2001年、林野微生物研究所第七センターの"山之内明室長"は、アフリカの砂漠で採取した土壌を分析し、石油生成能力を持つバクテリアを発見する。チームでの培養と遺伝子組み換えにより、ついに石油を生成する「ペトロバグ」を生みだした。世界の石油事情を一変させるバクテリアに脅威を感じた石油メジャーや、石油を背景に強力なアラブ国家を目指すOPECはバクテリアの奪取と山之内殺害を指令するが、この細菌は人類をも石油化し、破滅させるという脅威を秘めていた...。
これ、石油を生成するバクテリア「ペトロバグ」をめぐっての世界石油メジャーやOPEC、そしてその研究者達を巻き込んだサスペンス小説。正直、このコロナ禍の中に改題されて再販されたので、予想していたバイオハザードものとは展開が全然違ったんでちょっと拍子抜けだった。ま、映画向けな作品だと思う。あらためて、「首都感染」を読んでみたいと思う。
cf. 高嶋哲夫 読破 List
- 富士山噴火 (2015)
- 日本核武装 (2016)
- 紅い砂 The Wall (2020)
- バクテリア・ハザード (2020) * ペトロバグ(2007 改題/再編集)
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