「ドミノin上海/恩田陸」を読んだ
たまに読んでる恩田陸。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「ドミノin上海」(KADOKAWA)について。
こんなあらすじ。幻のお宝「蝙蝠」が香港から上海に密輸された。無事に密輸を成功させ、オークションで高値で売り抜けることを目指す骨董商と、その蝙蝠の行方を追う香港警察の攻防は熾烈を極める...。
これ、ゾンビ映画を撮影中の監督やプロデューサーなどのご一行、改造バイクのスピード違反で上海警察に追われる寿司のケータリング会社、アートフェアに呼ばれた高名な彫刻家、日本からのOL、さらに上海動物公園から逃げ出したパンダ、成仏できずに死んだイグアナ...まったく無関係な人々と3匹の日常がパラレルが進んで行き、ジワジワもつれ合い、ドミノのように次々と影響し合って、最後は一気に上海の一流ホテル「青龍飯店」で、大パニックに陥っていくというもの。以前読んだ「ドミノ」(2001)もそうだったけど、覚えられないと思ったたくさんの登場人物がいつのまにか頭に入るのが凄かった(ま、登場人物のイラストもあったけど)。
いやー、このスピード感あるパニックコメディはいい。またいつか続編を書いてほしい。
cf. 恩田陸 読破 List
- 六番目の小夜子 (1992)
- 三月は深き紅の淵を (1997)
- 光の帝国 常野物語 (1997)
- 月の裏側 (2000)
- ネバーランド (2000)
- puzzle(パズル) (2000)
- ライオンハート (2000)
- ドミノ (2001)
- 図書館の海 (2002)
- ねじの回転-February Moment (2002)
- 蛇行する川のほとり (2004)
- Q&A (2004)
- 夜のピクニック (2004)
- ユージニア (2005)
- 蒲公英草紙 常野物語 (2005)
- エンド・ゲーム 常野物語 (2006)
- 朝日のようにさわやかに (2007)
- 木漏れ日に泳ぐ魚 (2007)
- きのうの世界 (2008)
- 私の家では何も起こらない (2010)
- 私と踊って (2012)
- EPITAPH東京 (2015)
- 消滅 VANISHING POINT (2015)
- 蜜蜂と遠雷 (2016)
- 祝祭と予感 (2019)
- 歩道橋シネマ (2019)
- ドミノin上海 (2020)
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