「イニシエーション・ラブ/乾くるみ」を読んだ

これ、Side-AとSide-Bから成る物語でこんなあらすじ。まずSide-A、静岡大学数学科の4年生の"僕"鈴木は、代打で参加した合コンで"マユ"こと成岡繭子に惹かれるが、引っ込み思案な性格が災いし、アプローチすることが出来なかった。しかし合コンと同じメンバーで海水浴に出かけた鈴木はマユから連絡先を教えてもらい、意を決して電話をかける...。
そして、Side-B、地元静岡で就職をした鈴木は、出世コースに乗るために東京への2年間の派遣を断れない。マユをなんとか納得させ、週に1回は帰ってくることをマユに約束した鈴木は、遠距離恋愛を始めることに。マユとの関係を支えに東京と静岡との往復の生活を送っていた鈴木だったが、徐々に疲れを感じ始める...。
富士通オアシス、テレカ、花金、クイズダービー、高級ホテルでのクリスマスイブ、杉山清貴、男女7人夏物語と秋物語、ハイレグ、生レモンサワー、BOOWY...バブル期80年代の若者恋愛を描いた小説かと思って、まぁ、漫然と読んでたけど、ラストでミステリーとわかる。確かに言われてみればの伏線もあった。確かにもう1回読みたくなりました。
初めて読んだ乾くるみ、男性作家だったんですね。一緒に買った「リピート」(2004)もおいおい読んでみよう。
cf. 乾くるみ 読破 List
- イニシエーション・ラブ (2004)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
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