「カケラ/湊かなえ」を読んだ

　たまーに読んでる湊かなえ。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「カケラ」(集英社)について。

　こんなあらすじ。美容クリニックを営む医師の"橘久乃"はマスコミにも登場し、「美容整形は心の豊かさにつながる」を信条にしていた。ある日、来院した旧友から、お互いの出身地である地方の町で「女の子が大量のドーナツに囲まれて自殺した」という噂を聞かされる。亡くなったのはかつて仲間はずれだった同級生"横網八重子"の娘と判明し、やがて久乃は無関係と思われた事件に巻き込まれていく...。

　これ、美容整形をテーマにした心理ミステリ小説。太っていたけど明るく人気者だった少女に何があったのかを各章ごとに関係者が語っていくんだけど、語り手がどんどん変わり、一人称の文体が正直読みづらかった。ちょっと真相があまり理解できず、モヤモヤが残ってしまった。うーん、好みが分かれそうな作品でした。

cf. 湊かなえ 読破 List
- 告白 (2008)
- Nのために (2010)
- 夜行観覧車 (2010)
- 往復書簡 (2010)
- サファイア (2012)
- 白ゆき姫殺人事件 (2012)
- 豆の上で眠る (2014)
- 物語のおわり (2014)
- 絶唱 (2015)
- リバース (2015)
- ポイズンドーター･ホーリーマザー (2016)
- カケラ (2020)