「Night on Earth/ナイト・オン・ザ・プラネット」を観た

これ、ロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキを舞台にタクシードライバーと乗客の人間模様を描いたオムニバス映画。それぞれこんなあらすじ。
●「Los Angeles」:
若い女性タクシー運転手Corky(Winona Ryder)は、空港で出会った中年女性Victoria(Gena Rowlands)を乗せる。車内で電話で話すVictoriaは映画のキャスティング・ディレクターで、新作に出演する女優を探し出すのに手間取っていた。口は汚いがチャーミングなCorkyに可能性を感じたVictoriaはある提案をする...。
●「New York」:
寒い街角で黒人男性YoYo(Giancarlo Esposito)は、Brooklynへ帰るためタクシーをひろおうとするがなかなか捕まらない。ようやく乗れたタクシーを運転していたのは、東ドイツからやってきたばかりのHelmut(Armin Mueller-Stahl)で、英語がうまく話せず、その上車の運転もろくにできなかった...。
●「Paris」:
大使に会いに行くという黒人乗客2人の態度に腹を立てたコートジボワール移民のタクシー運転手(Isaach de Bankolé)は、我慢ならず2人を降ろしてしまう。そこに若い盲目の女性(Béatrice Dalle)が乗ってくる。気が強く態度が大きい彼女に初めは気に食わなかった運転手だったが、感覚の鋭い彼女に何とも言い難い強い印象を受ける...。
●「Roma」:
1人で無線相手にうるさく話しまくるタクシー運転手のGino(Roberto Benigni)は、深夜に神父(Paolo Bonacelli)を乗せる。せっかく神父を乗せたのだからと勝手に懺悔し始めるGinoだが、くだらないハレンチな話ばかりで、心臓が悪い神父は薬を飲もうとするが、Gineの乱暴な運転のせいで薬を落としてしまう...。
●「Helsinki」:
凍りついた街で無線連絡を受けたタクシー運転手Mika(Matti Pellonpää)は、酔っ払った3人の労働者風の男達を乗せる。その中の1人は酔い潰れて車でも眠っていたが、残る2人は彼にとって今日がどれほど不幸な1日だったかを語り始める。しかしMikaはその不幸話に動じない...。
地球という星のロサンゼルス、ニューヨーク、パリ、ローマ、ヘルシンキという5つの都市で、同じ夜に5人のタクシードライバーが乗客とそれぞれに繰り広げられた5つの物語がこれ。一歩間違えれば、退屈なものになりそうなんだけど、その世界観とか雰囲気に入ってしまうとなんだかおもしろい。色あせない映画だった。
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