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Tuesday, October 26, 2021

「リボルバー/原田マハ」を読んだ

Mahaharada_lerevolver ちょいちょい読んでる原田マハ。世田谷区中央図書館で借りて読んでみた「リボルバー」(幻冬舎)について。
 こんなあらすじ。パリ大学で美術史の修士号を取得した"高遠冴"は、小さなオークション会社CDCに勤務し、週1回のオークションでは、どこかのクローゼットに眠っていた誰かにとってのお宝ばかりを扱っていた。いつかは高額の絵画取引に携わりたいと願っていた冴の元に、ある日錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれる。それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたものだという...。
 これ、オークション会社に持ち込まれた一丁の錆びたリボルバーを通じ、「ファン・ゴッホは、ほんとうにピストル自殺をしたのか?」というアート史上最大のミステリーについて描かれた史実に基づくフィクション小説。リボルバーの真贋のため、主人公の冴が謎に満ちた過去を調べていく中で、確かに交流があったゴッホとゴーギャンの愛憎と、それぞれが抱えていた苦悩が描かれていき、それが時を超えてその子孫たちまで流れていくのがいい。やっぱり、原田マハがゴッホとゴーギャンへの思いが作品に深みを与えているのがほんと伝わってきた。今度「ゴッホのあしあと」も読んでみたい。
 
cf. 原田マハ 読破 List
カフーを待ちわびて (2006)
一分間だけ (2007)
ランウェイ☆ビート (2008)
さいはての彼女 (2008)
キネマの神様 (2008)
花々 (2009)
翼をください (2009)
ギフト (2009/2021)
本日は、お日柄もよく (2010)
星がひとつほしいとの祈り (2010)
風のマジム (2010)
まぐだら屋のマリア (2011)
永遠をさがしに (2011)
いと-運命の子犬-/原田マハ(文)・秋元良平(写真) (2011)
小説 星守る犬/原田マハ(著)・村上たかし(原作) (2011)
楽園のカンヴァス (2012)
旅宿おかえり (2012)
生きるぼくら (2012)
いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵(2013)
ジヴェルニーの食卓 (2013)
総理の夫 First Gentleman (2013)
ユニコーン ジョルジュ・サンドの遺言 (2013)
翔ぶ少女 (2014)
太陽の棘 (2014)
奇跡の人 The Miracle Worker (2014)
あなたは、誰かの大切な人 (2014)
異邦人(いりびと) (2015)
モダン (2015)
ロマンシエ (2015)
暗幕のゲルニカ (2016)
デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life (2016)
リーチ先生 (2016)
恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
サロメ (2017)
アノニム (2017)
たゆたえども沈まず (2017)
いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (2017)
スイート・ホーム (2018)
フーテンのマハ (2018)
常設展示室 Permanent Collection (2018)
美しき愚かものたちのタブロー (2019)
20 CONTACTS 消えない星々との短い接触 (2019)
風神雷神 Juppiter,Aeolus (2019)
ハグとナガラ (2020)
<あの絵>のまえで (2020)
モネのあしあと (2021)
- リボルバー (2021)

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