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Wednesday, November 10, 2021

「インドラネット/桐野夏生」を読んだ

Natsuokirino_indranet あんまり読んでない桐野夏生。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「インドラネット」(KADOKAWA)について。
 こんなあらすじ。何の取り柄もないことに強いコンプレックスを抱いて生きてきた"八目晃"は、非正規雇用で給与も安く、ゲームしか夢中になれない無為な生活を送っていた。晃の唯一の誇りは、高校の同級生でカリスマ性を持つ"野々宮空知"と美しい姉妹"橙子"と"藍"と親しく付き合ったことだった。しかしその空知が、カンボジアで消息を絶ったという。空知の行方を追い、晃は東南アジアの混沌の中に飛び込んでいく...。
 日本人の青年がカンボジアでかつての親友を捜すという話だんだけど、その主人公があまりにダメダメでグズグズ。世の中に文句を吐きながらも何もできず、向上心もなく怠慢で、脇の甘さにいい加減にして欲しい思う。そんな主人公にイライラさせられながらも、いつの間にか読まされてた。ポル・ポトの歴史から現代のカンボジアの政治情勢まで、あのアジアの蒸し暑い湿度とともに伝わってきた。最後に訪れる衝撃までなんか不思議な小説だった。
 
cf. 桐野夏生 読破 ListList
OUT (1997)
デンジャラス (2017)
- インドラネット (2021)

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