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Monday, December 27, 2021

「雷神/道尾秀介」を読んだ

Shusukemichio_raijin ほぼすべて完読している道尾秀介。世田谷中央図書館で借りて読んだ「雷神」(新潮社)について。
 こんなあらすじ。埼玉で小料理屋を営む"藤原幸人"のもとに一本の脅迫電話がかかってきた。昭和の終わり藤原家に降りかかった「母の不審死」と「毒殺事件」、その真相を解き明かすべく、幸人は姉の"亜沙実"、一人娘"夕見"とともに、因習残る故郷を訪れた。その目的は"夕見"を守るためでもあった...。
 過去から現在につながる死の連鎖と悲劇を描いたミステリー小説。村の伝統祭<神鳴講>、毒キノコによる殺人事件、凄まじい雷撃、失った記憶、いまでの残る因習と支配、家族や友を守るために貫いたこと...日本社会のドロっとした暗い影が描かれている。陰湿な状況の中、道尾秀介らしい謎解きとその回収が進む。でも、どこか陰湿さが伝わらない。あの初期の嫌な感じが少なかった気がするし、ちょっと間延びした読後感が残った。うーん、ちょっと残念。
 
cf. 道尾秀介 読破 List
背の眼 (2005)
向日葵の咲かない夏 (2005)
骸の爪 (2006)
シャドウ (2006)
片眼の猿 -One-eyed monkeys- (2007)
ソロモンの犬 (2007)
ラットマン (2008)
カラスの親指 by rule of CROW'S thumb (2008)
鬼の跫音 (2009)
龍神の雨 (2009)
花と流れ星 (2009)
球体の蛇 (2009)
光媒の花 (2010)
月の恋人-Moon Lovers- (2010)
月と蟹 (2010)
晴れた日は謎を追って がまくら市事件/伊坂幸太郎・大山誠一郎・伯方雪日・福田栄一・道尾秀介 (2010)
カササギたちの四季 (2011)
短編工場/浅田次郎・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・奥田英朗・乙一・熊谷達也・桜木紫乃・桜庭一樹・道尾秀介・宮部みゆき・村山由佳 (2012)
水の柩 (2011)
 (2012)
ノエル-a story of stories- (2012)
笑うハーレキン (2013)
鏡の花 (2013)
貘の檻 (2014)
緑色のうさぎの話/道尾秀介(作)・半崎信朗(絵) (2014)
透明カメレオン (2015)
スタフ staph (2016)
サーモン・キャッチャー the Novel (2016)
満月の泥枕 (2017)
風神の手 (2018)
スケルトン・キー (2018)
いけない (2019)
- 雷神 (2021)

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