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Tuesday, February 01, 2022

「銭湯革命/1010編集部」を読んだ

101henshubu_sentokakumei Tgc師匠から借りて読んだ「銭湯革命/1010編集部」(草隆社)について。
 これ、東京都浴場組合の公式ホームページ「東京銭湯」に掲載された記事を再編集したもの。一般的には衰退産業とされている銭湯で、実は「隠れた成長産業」として動き始めた変化の潮流を、各浴場店主の思いとともにきめ細かく描かれている。
 ブルワリーとホテルの併設を目指す「黄金湯」(墨田区)、多彩な湯船をちりばめた天然温泉銭湯「湯どんぶり栄湯」(台東区)、三つ揃いのNo.1銭湯サウナ「萩の湯」(台東区)、湯上がりピザが楽しめる「蒲田福の湯」(大田区)、7000冊の漫画と絵本をそろえた「東京浴場」(品川区)、定期ライブイベントの「尾久ゆ~ランド」(荒川区)、銭湯付きジムの「第二亀の湯」(練馬区)、水がこだわりの「妙法湯」(豊島区)、黒湯の黒さ1位の「蒲田温泉」(大田区)、都会の隠し湯「万年湯」(新宿区)、テラリウムコンセプトの「クアパレス藤」(板橋区)、石油トレーダーの第二の人生「第二宝湯」(杉並区)、スポーツクラブ勤めのノウハウを生かした「喜久の湯」(葛飾区)、下町のラグジュアリー銭湯「改栄湯」(台東区)、子供たちに好かれる屋号に変更した「ゆ~ポッポ」(練馬区)、福祉型家族風呂許可条例の後押しとなった「御谷湯」(墨田区)、大正ロマンコンセプトの「はすぬま温泉」(大田区)、人と文化、今と昔が交差する場所「改良湯」(渋谷区)、コンビニで学んだ地域密着経営の「仁岸湯」(江戸川区)、サウナ好き若者を取り込む「府中湯楽館 桜湯」(府中市)、都内で開業した一番新しい銭湯「十思湯」(中央区)、救命銭湯「大星湯」(新宿区)、銭湯文化を伝え継ぐ「常盤湯」(江東区)、後継育成と脱燃料の「江北湯」(足立区)、80歳現役オーナーの「中延記念湯」(品川区)、風呂屋は明るくきれいであればいい「宇田川湯」(世田谷区)...どの話も納得できるものばかり。
 さらに、建築家今井健太郎が語る「新宿 栄湯のリニューアル事例から考える銭湯の個性化の可能性」もよかった。なかなかの充実ぶりだった。   
 
あらためて、この本に載っている銭湯をリストアップしてみると...(〇:湯活済み、×:まだ行けてない)
・黄金湯(墨田区):○
・湯どんぶり栄湯(台東区):○
・萩の湯(台東区):○
・蒲田福の湯(大田区):○
・東京浴場(品川区):○
・尾久ゆ~ランド(荒川区):○
・第二亀の湯(練馬区):○
・妙法湯(豊島区):○
・蒲田温泉(大田区):○
・万年湯(新宿区):○
・クアパレス藤(板橋区):○
・第二宝湯(杉並区):○
・喜久の湯(葛飾区):×
・改栄湯(台東区):○
・ゆ~ポッポ(練馬区):○
・御谷湯(墨田区):○
・はすぬま温泉(大田区):○
・改良湯(渋谷区):○
・仁岸湯(江戸川区):○
・府中湯楽館 桜湯(府中市):○
・十思湯(中央区):○
・大星湯(新宿区):○
・常盤湯(江東区):○
・江北湯(足立区):○
・中延記念湯(品川区):○
・宇田川湯(世田谷区):○
・栄湯(新宿区):○
 
 せっかくなんで「喜久の湯」(葛飾区)にも早速行ってみたい。

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