「青空と逃げる/辻村深月」を読んだ
たまーに読んでる辻村深月。世田谷中央図書館で借りて読んだ「青空と逃げる」(中公文庫)について。
こんなあらすじ。深夜、夫の"拳"が交通事故に遭い、病院に駆けつけた"早苗"と息子の"力"は、そこで夫が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる。そんな中、夫は何も語らず、退院し失踪してしまう。残された早苗と力に周囲から悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた2人は東京を飛び、四万十川へ逃げる...。
土佐の四万十川、瀬戸内海の家島、別府温泉、そして仙台...追い詰められた母と息子の逃避行を描いた物語。滞在先で出会った人々の優しさに救われるんだけど、本当に大変なときは逃げてもいいし、縁もゆかりもない人を信じて頼ってもいいし、そして人はまたやり直せるということを教えてくれる。家族の再生ってほんと切ないです。
cf. 辻村深月 読破 List
- 冷たい校舎の時は止まる (2004)
- 凍りのくじら (2005)
- ぼくのメジャースプーン (2006)
- ロードムービー (2008)
- 太陽の坐る場所 (2008)
- ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (2009)
- 光待つ場所へ (2010)
- ツナグ (2010)
- 本日は大安なり (2011)
- オーダーメイド殺人クラブ (2011)
- 水底フェスタ (2011)
- サクラ咲く (2012)
- 鍵のない夢を見る (2012)
- 島はぼくらと (2013)
- 家族シアター (2014)
- 朝が来る (2015)
- きのうの影踏み (2015)
- 図書室で暮らしたい (2015/2020)
- かがみの孤城 (2017)
- 青空と逃げる (2018)
- 傲慢と善良 (2019)
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