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Wednesday, February 23, 2022

「青空と逃げる/辻村深月」を読んだ

Mizukitsujimura_aozoratonigeru たまーに読んでる辻村深月。世田谷中央図書館で借りて読んだ「青空と逃げる」(中公文庫)について。
 こんなあらすじ。深夜、夫の"拳"が交通事故に遭い、病院に駆けつけた"早苗"と息子の"力"は、そこで夫が誰の運転する車に乗っていたかを知らされる。そんな中、夫は何も語らず、退院し失踪してしまう。残された早苗と力に周囲から悪意と追及が押し寄せ、追い詰められた2人は東京を飛び、四万十川へ逃げる...。
 土佐の四万十川、瀬戸内海の家島、別府温泉、そして仙台...追い詰められた母と息子の逃避行を描いた物語。滞在先で出会った人々の優しさに救われるんだけど、本当に大変なときは逃げてもいいし、縁もゆかりもない人を信じて頼ってもいいし、そして人はまたやり直せるということを教えてくれる。家族の再生ってほんと切ないです。

cf. 辻村深月 読破 List
冷たい校舎の時は止まる (2004)
凍りのくじら (2005)
ぼくのメジャースプーン (2006)
ロードムービー (2008)
太陽の坐る場所 (2008)
ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (2009)
光待つ場所へ (2010)
ツナグ (2010)
本日は大安なり (2011)
オーダーメイド殺人クラブ (2011)
水底フェスタ (2011)
サクラ咲く (2012)
鍵のない夢を見る (2012)
島はぼくらと (2013)
家族シアター (2014)
朝が来る (2015)
きのうの影踏み (2015)
図書室で暮らしたい (2015/2020)
かがみの孤城 (2017)
- 青空と逃げる (2018)
-
傲慢と善良 (2019)

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