「灰の劇場/恩田陸」を読んだ
たまに読んでる恩田陸。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「灰の劇場」(河出書房新社)について。
こんなあらすじ。小説家としてデビューしたころ、一緒に暮らしていた女性2人が橋から飛び降りて自殺をしたという記事を目にした。その記事が私の中でずっと棘として刺さったままだった。その心中事件をモデルに私は小説「灰の劇場」を書いたが、その小説が舞台化されることになった...。
これ、実際に起きた心中事件を描いた小説とその舞台化に戸惑う作者と、なくなった2人の話が交互に進んでいくんだけど、読み始めはとてもわかりづらかった。同居生活を始めた2人がなぜ心中しかの理由もわからないままだけど、人間の激しい感情の起伏が描かれていて、最後の最後まで不気味な小説だった。
cf. 恩田陸 読破 List
- 六番目の小夜子 (1992)
- 三月は深き紅の淵を (1997)
- 光の帝国 常野物語 (1997)
- 月の裏側 (2000)
- ネバーランド (2000)
- puzzle(パズル) (2000)
- ライオンハート (2000)
- ドミノ (2001)
- 図書館の海 (2002)
- ねじの回転-February Moment (2002)
- 蛇行する川のほとり (2004)
- Q&A (2004)
- 夜のピクニック (2004)
- ユージニア (2005)
- 蒲公英草紙 常野物語 (2005)
- エンド・ゲーム 常野物語 (2006)
- 朝日のようにさわやかに (2007)
- 木漏れ日に泳ぐ魚 (2007)
- きのうの世界 (2008)
- 私の家では何も起こらない (2010)
- 私と踊って (2012)
- EPITAPH東京 (2015)
- 消滅 VANISHING POINT (2015)
- 蜜蜂と遠雷 (2016)
- 祝祭と予感 (2019)
- 歩道橋シネマ (2019)
- ドミノin上海 (2020)
- 灰の劇場 (2021)
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