「オリンピックにふれる/吉田修一」を読んだ
ずっと読んでる吉田修一。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「オリンピックにふれる」(講談社)について。
ちょっとオリンピックを感じさせる4つの短編集。それぞれこんな話。
●「香港林檎」:
ボート選手枠で入社して10年、タイムが低迷する偉良はコーチから思わぬ宣告を受ける...。
●「上海蜜柑」:
ケガで体操選手を諦め、臨時体育教師になった阿青。結婚目前の恋人には初めてのチャンスが訪れていた...。
●「ストロベリーソウル」:
ソウルのスケート場で働くクァンドンは、三回転ジャンプに挑む赤い練習着の少女に心惹かれるが...。
●「東京花火」:
東京五輪が始まった。開会式を前に失踪した部下を探す白瀬は、国立競技場の前に立つ...。
香港、上海、ソウル、東京...変貌をとげるアジアの街を舞台にそれぞれの若者が次に向かうためのステップを迎えている。どれもスポーツに携わってる話が集まった小説なんだけど、あらためて去年は東京でオリンピックが行われたことと思い直す。コロナの中、すべてが異常なオリンピックで、東京に住んでいても、オリンピックを身近に感じられず、まったくオリンピックにふれることはなかった気がする。北京での冬季オリンピックも、北京の人々はこんな感じだったのだろうか。
cf. 吉田修一 読破 List
- 最後の息子 (1999)
- 熱帯魚 (2001)
- パレード (2002)
- パーク・ライフ (2002)
- 日曜日たち (2003)
- 東京湾景 (2003)
- 長崎乱楽坂 (2004)
- ランドマーク (2004)
- 7月24日通り (2004)
- 春、バーニーズで (2004)
- ひなた (2006)
- 女たちは二度遊ぶ (2006)
- 初恋温泉 (2006)
- うりずん/吉田修一・佐内正史 (2007)
- 悪人 (2007)
- 静かな爆弾 (2008)
- さよなら渓谷 (2008)
- あの空の下で (2008)
- 元職員 (2008)
- キャンセルされた街の案内 (2009)
- 横道世之介 (2009)
- 空の冒険 (2010)
- 平成猿蟹合戦図 (2011)
- 太陽は動かない (2012)
- 路(ルウ) (2012)
- 愛に乱暴 (2013)
- 怒り (2014)
- 森は知っている (2015)
- 作家と一日 (2015)
- 橋を渡る (2016)
- 犯罪小説集 (2016)
- 最後に手にしたいもの (2017)
- 泣きたくなるような青空 (2017)
- ウォーターゲーム (2018)
- 国宝 上 青春篇 (2018)
- 国宝 下 花道篇 (2018)
- 続 横道世之介 (2019)
- 逃亡小説集 (2019)
- アンジュと頭獅王 (2019)
- 恋愛 コレクションII (2019)
- 湖の女たち (2020)
- ブランド (2021)
- オリンピックにふれる (2021)
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