「民王 シベリアの陰謀/池井戸潤」を読んだ
たまーに読んでる池井戸潤。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「民王 シベリアの陰謀」(KADOKAWA)について。
こんなあらすじ。第二次内閣を発足させたばかりの"武藤泰山"だが、目玉として指名したマドンナこと"高西麗子環境大臣"が発症すると凶暴化する謎のウイルスに冒された。そんな中、泰山のバカ息子"翔"は仕事で訪れた大学の研究室で「狼男化」した教授に襲われる。このマドンナウィルスは急速に感染が拡がり、終息を図る泰山は緊急事態宣言を発令するが、世論の逆風が吹き荒れる...。
以前読んだ「民王」(2010)の続編がこれ。今回は時節柄、ウィルスに翻弄される様が描かれているが、前作にあった国の未来を憂い、国を動かす政治とは何か、正義とは何かという熱い小説さがなく、荒唐無稽なバカバカしさもどこか笑えない。やっぱりコロナで窮屈な日々にこの題材はなんかなぁ。うーんいまいちでした。
cf. 池井戸潤 読破 List
- 架空通貨 (2003)
- 仇敵 (2003)
- 株価暴落 (2004)
- オレたちバブル入行組 (2004)
- 銀行仕置人 (2005)
- シャイロックの子供たち (2006)
- 空飛ぶタイヤ (2006)
- 鉄の骨 (2009)
- 民王 (2010)
- 下町ロケット (2010)
- 新装版 不祥事 (2011)
- かばん屋の相続 (2011)
- ルーズヴェルト・ゲーム (2012)
- 七つの会議 (2012)
- ようこそ、わが家へ (2013)
- 下町ロケット2 ガウディ計画 (2015)
- 陸王 (2016)
- アキラとあきら (2017)
- 花咲舞が黙ってない (2017)
- 下町ロケット ゴースト (2018)
- 下町ロケット ヤタガラス (2018)
- ノーサイド・ゲーム (2019)
- 民王 シベリアの陰謀 (2021)
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