「ノースライト/横山秀夫」を読んだ
たまに読んでる横山秀夫。世田谷中央図書館で借りた「ノースライト」(新潮文庫)について。
こんなあらすじ。一級建築士の"青瀬稔"は、吉野という夫婦から信濃追分の土地に「あなたが住みたい家を建ててください」との依頼を受ける。設計した家は「Y邸」として雑誌で紹介され、青瀬の代表作となる。 引き渡しから4ヶ月後雑誌で「Y邸」を見て現地を訪ねた人から、人が住んでいる気配がないと聞かされた青瀬は、建築事務所所長の岡嶋とともに現地へ向かう。 鍵は空き巣に入られたのか壊されており、家は無人で、電源の入った留守番電話と、一脚の木製椅子だけが残されていた。岡嶋は残されていた椅子がドイツ人建築家ブルーノ・タウト作のものではないかと気づく...。
この小説、横山秀夫らしい警察小説ではなく、建築家を主人公にした小説もの。失踪した家族や日本を愛した建築家タウトの人生と椅子をめぐる謎、そして主人公建築家の過去と現在がきめ細かく描かれていた。静かだけどジワっとしみました。
cf. 横山秀夫 読破 List
- 半落ち (2002)
- 第三の時効 (2003)
- 真相 (2003)
- クライマーズ・ハイ (2003)
- 影踏み (2003)
- 看守眼 (2004)
- 出口のない海 (2004)
- 64(ロクヨン) (2012)
- ノースライト (2019)
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