「ハリケーン/高嶋哲夫」を読んだ
三茶TSUTAYAで買って読んでみた高嶋哲夫の「ハリケーン」(幻冬舎文庫)について。
こんなあらすじ。地元広島で起きた土砂災害で両親を亡くしている気象庁予報官"田久保"は、地球温暖化などの影響で、頻発し大型化する台風の対応に忙殺されていた。私生活で家族を顧みることはほとんどなかったが、認知症を患う義母の介護のため、東京都多摩ニュータウンにある妻の実家に転居する。その直後、史上類を見ない超大型台風が太平洋で発生し、田久保は進路分析や自治体への避難勧告に奔走する...。
熱海で発生した土砂崩れ事故など、異常気象に伴うゲリラ豪雨が日本の宅地造成の脆弱さを露呈させるような災害小説。ただ、災害小説だけでなく、認知症、いじめ、不倫など家族から生じる様々な問題も描かれ、ちょっとどっち付かず...。ちょっといまいちな印象が残ってしまった。
cf. 高嶋哲夫 読破 List
- 首都感染 (2010)
- 富士山噴火 (2015)
- 日本核武装 (2016)
- ハリケーン (2018)
- 紅い砂 The Wall (2020)
- バクテリア・ハザード (2020) * ペトロバグ(2007 改題/再編集)
- EV イブ (2021)
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