「湯あがりみたいに、ホッとして/塩谷歩波」を読んだ
あの「銭湯図解」の作者で、"元"番頭兼イラストレーターの塩谷歩波。彼女のエッセイ集「湯あがりみたいに、ホッとして」(双葉社)について。
激務のあまり建築事務所を休職し、自身を失った彼女の心を癒やしてくれたのが銭湯だった。自分もコロナや窮屈なテレワークや仕事でツラかったときとか、おんなじように銭湯に救われたひとり。そんな銭湯がきっかけで、少しずつ自分の居場所を作っていくんだけど、このエッセイではその気持ちみたいなものが伝わってくる。ドラマ「湯あがりスケッチ」でも映画「湯道」でも彼女がモチーフになっていて、なんか引き込まれるんだと思う。
それにしても「銭湯図解」、浴槽の高さや深さやシャワーやカランの位置まで実測し、細部を何枚も写真に撮り、建築の図法であるアイソメトリック手法を用い、それを組み立てて、スケッチし、水彩画で描いている。このことも書かれていて、大変な作業だけど楽しく描いていることがいいです。いいエッセイだった。
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