「歌舞伎町ゲノム/誉田哲也」を読んだ
ずっと読んでる誉田哲也。"歌舞伎町セブン"シリーズから「歌舞伎町ゲノム」(中公文庫)について。
これ、ジロウ、市村、杏奈、シン、陣内のそれぞれの視点で描かれる5編連作の短編集。それぞれこんなあらすじ。
●「兼任御法度」:
三人組の大学のラグビー部OBによる極悪非道なレイプ事件が起きる。被害者の女性は自殺し、思い詰めた婚約者は歌舞伎町セブンに復讐を依頼する...。
●「凱旋御法度」:
歌舞伎町ナンバーワンホストのテルマが雇ったひとがよいエジプト人運転手のアイマンが交通事故で死亡する。間近に帰国を控えたアイマンは何者かに暴行を加えられ、フラフラになったところを車にはねられたらしい。市村は半ば強引にテルマから依頼を受ける...。
●「売逃御法度」:
杏奈は、29歳の女性からの恋愛相談という触れ込みだったのに、親友の35歳の女性が会社役員の男性に弄ばれて亡くなったので、男性を殺して欲しいという依頼を受ける。報酬は破格の300万...。
●「改竄御法度」:
シンが特殊清掃の仕事で処理したのはホストの死体だった。その仕事に行く前、シンはヤクザから逃げる少女からICレコーダーを預かった...。
●「恩赦御法度」:
ある夜、陣内にフリーライターの土屋昭子からの助けを求めるメールが入る...。
現代の必殺仕置人"歌舞伎町セブン"の暗躍を描いた<ジウ> サーガ第9弾。法の網をかいくぐり、悪行の限りを尽くす悪党どもに復讐の鉄槌を下す。いい意味でサクっとスッキリできる短編です。
cf. 誉田哲也 読破 List読破 List
- 妖の華 (2003)
- アクセス (2004)
- 吉原暗黒譚 (2004)
- 春を嫌いになった理由 (2005)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- 武士道シックスティーン (2007)
- 国境事変 (2007)
- シンメトリー (2008)
- 武士道セブンティーン (2008)
- ヒトリシズカ (2008)
- ガール・ミーツ・ガール (2009)
- 武士道エイティーン (2009)
- ハング (2009)
- インビジブルレイン (2009)
- 主よ、永遠の休息を (2010)
- 世界でいちばん長い写真 (2010)
- 歌舞伎町セブン (2010)
- 感染遊戯 (2011)
- レイジ (2011)
- ドルチェ (2011)
- あなたの本 (2012)
- 誉田哲也 All Works/誉田哲也(監修) (2012)
- 痛み/貫井徳郎・福田和代・誉田哲也 (2012)
- あなたが愛した記憶 (2012)
- 幸せの条件 (2012)
- ブルーマーダー (2012)
- ドンナ ビアンカ (2013)
- 増山超能力師事務所 (2013)
- Qrosの女 (2013)
- ケモノの城 (2014)
- 黒い羽 (2014)
- 歌舞伎町ダムド (2014)
- インデックス (2014)
- 武士道ジェネレーション (2015)
- プラージュ (2015)
- 硝子の太陽N-ノワール (2016)
- 硝子の太陽R-ルージュ (2016)
- 増山超能力師大戦争 (2017)
- ノーマンズランド (2017)
- あの夏、二人のルカ (2018)
- ボーダレス (2018)
- 背中の蜘蛛 (2019)
- 妖の掟 (2020)
- もう、聞こえない (2020)
- オムニバス (2021)
- フェイクフィクション (2021)
- 歌舞伎町ゲノム (2021)
- アクトレス (2022)
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