「ごめん Where Life Goes/原田マハ」を読んだ
最近ご無沙汰の原田マハ。茅ヶ崎図書館で借りて読んでみた「ごめん Where Life Goes」(講談社)について。
これ、初期の4つの短編小説集。それぞれこんな話。
●「天国の蠅」:
"範子"は、娘の詩を読んでいるうちに偶然目にした詩が、自分たちを捨てた父親の記憶を呼び起こす...。
●「ごめん」:
ゼネコンに勤めるやさしくまじめな夫"純一"と、自由に不倫を楽しむ妻"陽奈子"。夫が事故で意識不明の重体になり、夫が毎月振り込んでいた口座から"オリョウ"の謎を探して、高知へ向かう...。
●「夏を喪くす」:
不倫をしている妻"咲子"は乳がんを告知される。ダブル不倫の咲子、恋人も夫も体の一部も失うことに...。
●「最後の晩餐」:
"麻理子"は、行方不明の親友クロと暮らしていたNYのアパートを7年ぶりに訪れる。2人で暮らしていたその部屋はいまだに家賃が振り込み続けられていた...。
裏切りと謝罪と後悔が詰まった4つの小説。ごめんと言いたくても、ちゃんと伝えられないもどかしさもあるし、どの話も重くて、ごめんと謝られても、簡単にいいよって言える話ではない。そんな短編集だった。
cf. 原田マハ 読破 ListList
- カフーを待ちわびて (2006)
- 一分間だけ (2007)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- ごめん Where Life Goes (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 翼をください (2009)
- ギフト (2009/2021)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 星がひとつほしいとの祈り (2010)
- 風のマジム (2010)
- まぐだら屋のマリア (2011)
- 永遠をさがしに (2011)
- いと-運命の子犬-/原田マハ(文)・秋元良平(写真) (2011)
- 小説 星守る犬/原田マハ(著)・村上たかし(原作) (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 旅宿おかえり (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵(2013)
- ジヴェルニーの食卓 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- ユニコーン ジョルジュ・サンドの遺言 (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 太陽の棘 (2014)
- 奇跡の人 The Miracle Worker (2014)
- あなたは、誰かの大切な人 (2014)
- 異邦人(いりびと) (2015)
- モダン (2015)
- ロマンシエ (2015)
- 暗幕のゲルニカ (2016)
- デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life (2016)
- リーチ先生 (2016)
- 恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
- サロメ (2017)
- アノニム (2017)
- たゆたえども沈まず (2017)
- いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (2017)
- スイート・ホーム (2018)
- フーテンのマハ (2018)
- 常設展示室 Permanent Collection (2018)
- 美しき愚かものたちのタブロー (2019)
- 20 CONTACTS 消えない星々との短い接触 (2019)
- 風神雷神 Juppiter,Aeolus (2019)
- ハグとナガラ (2020)
- <あの絵>のまえで (2020)
- ゴッホのあしあと (2020)
- モネのあしあと (2021)
- リボルバー (2021)
- やっぱり食べに行こう。(2021)
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