「首/北野武」を読んだ
映画「首」の原作本である北野武の「首」(KADOKAWA)について。
こんなあらすじ。羽柴秀吉と千利休に雇われ、謀反人と逃げ延びた敵を探す旅をしていた曾呂利新左衛門は、信長に反旗を翻し、有岡城から逃走する荒木村重を偶然捕らえた。そして曾呂利は、信長が狙う荒木村重の身柄を千利休に託すのだった。一方、丹波篠山の農民・茂助は、播磨へ向かう秀吉の軍勢を目撃し、戦で功を立てようと、雑兵に紛れ込むのだった...。
映画を観た後にこの原作を読むと、曾呂利を演じた木村祐一と茂助を演じた中村獅童の姿が浮かぶ。で、曽呂利を語り部にこの原作は進むんだけど、桃太郎(信長)、犬(光秀)、猿(秀吉)、キジ(家康)に例えて、本能寺の変を描いていく。その中身はあまりシニカルで、結果、凄惨な映像につながっていく。「この首の価値はいかに」という価値観がたまらない。またいつか観たい。
cf. 北野武 読破 List
- 首 (2019)
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