「バイアウト/真山仁」を読んだ
真山仁の「新装版 ハゲタカを読み、その続きを読みたくなって「バイアウト」(上/下)(講談社)を。
こんなあらすじ。1年ぶりに海外放浪から帰国した"鷲津政彦"は、腹心の部下アランの不可解な死を知らされる。鷲津はアランが追いかけていた繊維業界の老舗「鈴紡」を買収の標的に定めた。一方、鈴紡は元銀行員の"芝野健夫"を招聘し防衛と再生を図る。その裏では、芝野の元上司でUTB銀行頭取"飯島"の思惑が潜んでいた...。
これ、経営不振に陥り瀕死状態にある企業の株や債券を買い叩き、手中に収めた企業を再生し莫大な利益をあげる、バルチャー(ハゲタカ)・ビジネスを描いた経済小説。大銀行トップ、企業再生のプロCRO、外資系投資銀行、カリスマ経営者、元アメリカ国防長官、そして巨大軍産ファンド...激烈な買収戦争の凄まじさがこの第2弾も伝わった。この「ハゲタカシリーズ」、次は第3弾「レッドゾーン」を読んでみたい。
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