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Thursday, May 09, 2024

「もっと悪い妻/桐野夏生」を読んだ

Natsuokirino_mottowaruitsuma なんか気になって茅ヶ崎図書館で借りて読んでみた桐野夏生の「もっと悪い妻」(文藝春秋)について。
 これ、6つの悪妻を描いた短編集。それぞれこんなあらすじ。
 ●「悪い妻」:
 販売の仕事をしている"千夏"は甘えてくる2歳の娘を悪鬼のような形相で怒鳴り、イラついて小鍋を投げる。その千夏の夫"倫司"は牛丼屋でバイトをしながらRock BandのVocal。そこそこヒットした曲もあり、女の子のファンもいる...。
 ●「武蔵野線」:
 53歳の"原田"はタクシー運転手。年下の女性店員につきまとっている原田だったが、首都高環状線の千代田トンネルで、自転車に乗った白髪の老人が走っているのを目撃する。その横顔は別れた妻の父親に似ていた...。
 ●「みなしご」:
 妻を亡くした一人暮らしの"倉田"は、老朽化したアパート経営者。暮らしは質素で、愛犬ハッチだけが生きがいだった。その取り壊し予定のアパートに"森村"という中年女性がひとり残っていた...。
 ●「残念」:
 "佐知子"42歳は職場結婚をしたのち退職し、今は専業主婦。夫の"雅司"は営業課長、世田谷の二世帯住宅に住んでいる。結婚当時、佐知子は少し後輩の"櫛谷"が「残念だ」という言葉を聞く。その櫛谷はいまや営業本部長で、マレーシア赴任中に結婚した妻とはうまくいっていないらしい...。
 ●「オールドボーイズ」:
 単身赴任中の夫を事故で亡くし、長く一人暮らしをしている"亜美"は、儀式的な法事の形にはこだわらず、亡き夫と静かに対話をする。また、会社のOBである"下條"も妻に先立たれたが、これまでの感謝をエッセイにまとめ、自費出版として本に残す...。
 ●「もっと悪い妻」:
 "摩耶"は、元カレの"翔太郎"と再会し、意気投合して再び恋人関係になる。翔太郎も結婚していて子供もいる。摩耶の夫"新"は、翔太郎の存在を黙認しつつ、離婚はしないよと釘を刺す...。

 悪妻を描いたブラックコメディ。ただ明瞭なオチがなく、消化不良のモヤモヤとした読後感が残る。うーん、もっと激しいイヤミスを期待したのにちょっと残念。

cf. 桐野夏生 読破 List
OUT (1997)
デンジャラス (2017)
インドラネット (2021)
- もっと悪い妻 (2023)

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