「衆愚の果て/高嶋哲夫」を読んだ
茅ヶ崎市図書館で借りた高嶋哲夫の「衆愚の果て」(幻冬舎文庫)について。
こんなあらすじ。無職27歳の大場大志が衆議院議員になった。2,000万円超えの年収、都心の一等地に立つ宿舎、海外視察費約200万円など政治家特権を手にして歓喜する。しかし、多すぎる議員数や手厚い議員年金など自身の身を削らずに国民にばかり負担を強いる政治家に次第に嫌悪感を抱く...。
これ、日本政治の憂うべき実態を、一人の新人議員の眼を通して描いた政治小説。タナボタでたまたま議員になってしまった主人公がお気楽に議員生活を始めたんだけど、いろんなつながり、しがらみから正義にめざめ、体当たりで取り組んでいく痛快ストーリー。なかなかいい。ただ、暗いタイトルと暗い装幀が絶対損してると思う。
cf. 高嶋哲夫 読破 List
- 首都感染 (2010)
- 東京大洪水 (2010)
- 衆愚の果て (2012)
- 富士山噴火 (2015)
- 日本核武装 (2016)
- ハリケーン (2018)
- 紅い砂 The Wall (2020)
- バクテリア・ハザード (2020) * ペトロバグ(2007 改題/再編集)
- EV イブ (2021)
- 決戦は日曜日 (2021)
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