「永遠と横道世之介/吉田修一」を読んだ
吉田修一の「永遠と横道世之介」<上/下>(毎日新聞出版)について。
こんなあらすじ。39歳になったカメラマン"横道世之介"は東京郊外に建つ下宿「ドーミー吉祥寺の南」に暮らしていた。元芸者の祖母が始めた下宿を切り盛りする"あけみちゃん"、最古参の元芸人の営業マン"礼二さん"、書店員の"大福さん"、大学生の"谷尻くん"とゆるーっと暮らす毎日に、知り合いのベテラン教師"ムーさん"の引きこもりの息子"一歩"が入居することになった...。
「横道世之介」(2009)、「続 横道世之介」(2019)に続く完結編。しっかし、海で読んでて、世之介と永遠ちゃんが生まれるシーンがシンクロするんだけど、ここはほんと泣けた。そして、今回も心にひっかかる言葉がたくさんあった。
例えば、「死んでも世の中はそれまでと変わらず動いていく、でもそこにいた世界と最初からいなかった世界ではやっぱり何かが違う。それが一人の人間が生きたってことですよ」
例えば、「この世で一番大切なのはリラックスしていることですよ」
ほんといい本です。もう1回3冊を読み直したい。
cf. 吉田修一 読破 List
- 最後の息子 (1999)
- 熱帯魚 (2001)
- パレード (2002)
- パーク・ライフ (2002)
- 日曜日たち (2003)
- 東京湾景 (2003)
- 長崎乱楽坂 (2004)
- ランドマーク (2004)
- 7月24日通り (2004)
- 春、バーニーズで (2004)
- ひなた (2006)
- 女たちは二度遊ぶ (2006)
- 初恋温泉 (2006)
- うりずん/吉田修一・佐内正史 (2007)
- 悪人 (2007)
- 静かな爆弾 (2008)
- さよなら渓谷 (2008)
- あの空の下で (2008)
- 元職員 (2008)
- キャンセルされた街の案内 (2009)
- 横道世之介 (2009)
- 空の冒険 (2010)
- 平成猿蟹合戦図 (2011)
- 太陽は動かない (2012)
- 路(ルウ) (2012)
- 愛に乱暴 (2013)
- 怒り (2014)
- 森は知っている (2015)
- 作家と一日 (2015)
- 橋を渡る (2016)
- 犯罪小説集 (2016)
- 最後に手にしたいもの (2017)
- 泣きたくなるような青空 (2017)
- ウォーターゲーム (2018)
- 国宝 上 青春篇 (2018)
- 国宝 下 花道篇 (2018)
- 続 横道世之介 (2019)
- 逃亡小説集 (2019)
- アンジュと頭獅王 (2019)
- 恋愛 コレクションII (2019)
- 湖の女たち (2020)
- ブランド (2021)
- オリンピックにふれる (2021)
- ミス・サンシャイン (2022)
- 永遠と横道世之介 (2023)
- 素晴らしき世界~もう一度旅へ (2023)
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「リバー/奥田英朗」を読んだ(2024.08.15)
- 「永遠と横道世之介/吉田修一」を読んだ(2024.07.31)
- 「キネマの神様」を観た(2024.07.22)
- 代官山通信 Vol.166(2024.07.19)
- 「お帰り キネマの神様/原田マハ」を読んだ(2024.07.18)
Recent Comments