「リバー/奥田英朗」を読んだ
茅ヶ崎図書館で借りた奥田英朗の犯罪小説「リバー」(集英社)について。
こんなあらすじ。群馬県桐生市、栃木県足利市で若い女性の遺体が相次いで発見された。首を絞められて殺害されたとみられる2人の遺体は全裸で、両手を縛られているという共通点があった。そのうえ発見場所はいずれも、群馬県と栃木県の県境付近を流れる渡良瀬川の河川敷だった。10年前にも同じ河川敷で若い女性の全裸遺体が発見された未解決連続殺人事件に、刑事達は胸騒ぎをおぼえる。犯人は10年前と同一犯か。それとも模倣犯か...。
10年前、容疑をかけられた男、取り調べを担当した元刑事、娘を殺され、執念深く犯人捜しを続ける父親、若手新聞記者、犯罪心理学者、新たな容疑者達...渡良瀬川連続殺人事件をめぐり、それぞれの視点から物語が描かれていく。事件の真相を追及する複数の目線が緻密に進められるので、群像劇の面も強い。しっかし、648ページの分厚さに読み応え十分。面白かった。
cf. 奥田英朗 読破 List
- B型陳情団 (1990)
- ウランバーナの森 (1997)
- 最悪 (1999)
- 邪魔 (2001)
- 東京物語 (2001)
- イン・ザ・プール (2002)
- 延長戦に入りました (2002)
- マドンナ (2002)
- 真夜中のマーチ (2003)
- 空中ブランコ (2004)
- サウスバウンド (2005)
- ララピポ (2005)
- ガール (2006)
- 町長選挙 (2006)
- 家日和 (2007)
- オリンピックの身代金 (2008)
- 用もないのに (2009)
- 無理 (2009)
- 聖なる夜に君は/奥田英朗・角田光代・大崎善生・島本理生・盛田隆二・蓮見圭一(2009)
- 純平、考え直せ (2011)
- 我が家の問題 (2011)
- あの日、君と Boys/ナツイチ制作委員会(編)・伊坂幸太郎(著)・井上荒野(著)・奥田英朗(著)・佐川光晴(著)・中村航(著)・西加奈子(著)・柳広司(著)・山本幸久(著) (2012)
- 短編工場/浅田次郎・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・奥田英朗・乙一・熊谷達也・桜木紫乃・桜庭一樹・道尾秀介・宮部みゆき・村山由佳 (2012)
- 噂の女 (2012)
- 沈黙の町で (2013)
- 田舎でロックンロール (2014)
- ナオミとカナコ (2014)
- 我が家のヒミツ (2015)
- 向田理髪店 (2016)
- ヴァラエティ (2016)
- 恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
- 罪の轍 (2019)
- コロナと潜水服 (2020)
- リバー (2022)
- コメンテーター (2023)
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