「プリンス/真山仁」を読んだ
「ハゲタカシリーズ」で、今年じわじわハマってる真山仁。今回は「プリンス」(PHP研究所)について。
こんなあらすじ。軍事政権下の東南アジア国メコン共和国から日本に留学した"ピーター・オハラ"は、大学で政治活動に情熱を注ぐ"犬養渉"と意気投合した。父の"ジミー・オハラ"が祖国の民主化に向け、大統領選に出馬することを知ったピーターは父の選挙を応援するため、渉とともにメコンに帰国する。しかし、人々の期待を一身に背負ったジミーはメコンの空港で凶弾に斃れてしまう...。
ドミノ大統領率いる軍事政権に独裁された東南アジアにある架空の国メコン共和国が舞台。そこで民主化を実現するために立ち上がった2人の若者を描いた国際政治小説がこれ。大統領選の裏に米英の影がうごめき、事態は複雑化して行くんだけど、まさにモデルになったミャンマーと同じ。2021年クーデター、民主主義の崩壊、アウンサンスーチーは監禁と、平和ボケした日本では考えられないことばかり。民主主義とはなにかを問いかけられた小説だった。
cf. 真山仁 読破 List
- 新装版 ハゲタカ (2013)
- バイアウト (2006)
- レッドゾーン (2009)
- プリンス (2021)
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