「家族/高嶋哲夫」を読んだ
茅ヶ崎市図書館で借りた高嶋哲夫の「家族」(角川春樹事務所)について。
こんなあらすじ。雑誌記者の"笹山真由美"は、若年性アルツハイマーを発症した父に付き添い病院を訪れた。彼女はその病院のICUで、頭に包帯が巻かれ、複数の管につながれた意識のない少女"美咲"が流す涙を目撃する。美咲の家族は殺害され、自宅火災の焼け跡から遺体で発見されていた。事件を調べ始めた真由美は、美咲が典型的なヤングケアラーだったことを知る...。
小学生の頃から家族の面倒を看ていたヤングケアラーによる犯罪事件、その衝撃の真実を描いたサスペンス小説。重度の身障者の兄と認知症の祖母の面倒を、看護師の母にかわって一人で看ていた女の子が、衝動的に家族を殺害して、実家を放火したと考える警察の見解に違和感を覚えた雑誌記者が衝撃の真実を突き止めていく。核家族化、ヤングケアラー、貧困、少子化、高齢化、学力低下...日本が抱える現実が丁寧に描かれている。側から見たら不幸な家庭と思われるかもしれないが、ヤングケアラーの当事者にとっては普通のことだと思っている。そして、それが生活の破綻を招いていく。考えさせられた1冊だった。
cf. 高嶋哲夫 読破 List
- 首都感染 (2010)
- 東京大洪水 (2010)
- 衆愚の果て (2012)
- 富士山噴火 (2015)
- 日本核武装 (2016)
- ハリケーン (2018)
- 紅い砂 The Wall (2020)
- バクテリア・ハザード (2020) * ペトロバグ(2007 改題/再編集)
- EV イブ (2021)
- 決戦は日曜日 (2021)
- 家族 (2024)
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