「チェーン・ディザスターズ/高嶋哲夫」を読んだ
茅ヶ崎市図書館で借りた高嶋哲夫の「チェーン・ディザスターズ」(集英社)について。
こんなあらすじ。202×年7月、長年危惧されていた南海トラフ巨大地震が発生し、日本列島の太平洋岸は壊滅状態に陥った。若き環境大臣"早乙女美来"は、特に被害が大きかった愛知へ向かったが、名古屋では、地元IT企業「ネクスト・アース」がAI技術を駆使して開発したシステム「エイド」によって、迅速な行方不明者の捜索と救助、避難所運営がおこなわれていた。そして追い打ちをかけるように東京直下型地震が発生し、さらに8月には過去最大級の大型台風が首都圏を襲う...。
高嶋哲夫の真骨頂、災害小説。「東京大洪水」(2010)、「富士山噴火」(2015)、「ハリケーン」(2018)と読んできたけど、南海トラフ巨大地震、首都直下型地震そして連鎖する富士山噴火と、その集大成のようなに連鎖する激甚災害が描かれている。次々と起こる災害の中で人はどう行動すべきかを考えさせられる前向きな小説だった。
cf. 高嶋哲夫 読破 List
- 首都感染 (2010)
- 東京大洪水 (2010)
- 衆愚の果て (2012)
- 富士山噴火 (2015)
- 日本核武装 (2016)
- ハリケーン (2018)
- 紅い砂 The Wall (2020)
- バクテリア・ハザード (2020) * ペトロバグ(2007 改題/再編集)
- EV イブ (2021)
- 決戦は日曜日 (2021)
- 家族 (2024)
- チェーン・ディザスターズ (2024)
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