「板上に咲く MUNAKATA:Beyond Van Gogh/原田マハ」を読んだ
茅ヶ崎図書館で借りて読んだ原田マハの「板上に咲く MUNAKATA:Beyond Van Gogh」(幻冬舎)について。
こんなあらすじ。「ワぁ、ゴッホになるッ!」 1924年、棟方志功は画家への憧れを胸に裸一貫で青森から上京した。しかし、絵を教えてくれる師もおらず、画材を買うお金もなく、弱視のせいでモデルの身体の線を捉えられない棟方は、展覧会に出品するも落選し続ける日々だった。そんな棟方が辿り着いたのが木版画だった...。
墨を磨り、棟方志功を支え続けた妻チヤの目線で描かれたアート小説。棟方の鬼気迫る作品への執念がこれでもかと伝わってくるし、その一方で家族を大切することもおろそかにしない。全身全霊で「板画」に向かう棟方を全力でサポートするチヤの姿がいい。夫婦の絆がきちんと描かれた温かい小説。
cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- 一分間だけ (2007)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- ごめん Where Life Goes (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 翼をください (2009)
- ギフト (2009/2021)
- インディペンデンス・デイ (2010)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 星がひとつほしいとの祈り (2010)
- 風のマジム (2010)
- まぐだら屋のマリア (2011)
- 永遠をさがしに (2011)
- いと-運命の子犬-/原田マハ(文)・秋元良平(写真) (2011)
- 小説 星守る犬/原田マハ(著)・村上たかし(原作) (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 旅宿おかえり (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵(2013)
- ジヴェルニーの食卓 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- ユニコーン ジョルジュ・サンドの遺言 (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 太陽の棘 (2014)
- 奇跡の人 The Miracle Worker (2014)
- あなたは、誰かの大切な人 (2014)
- 異邦人(いりびと) (2015)
- モダン (2015)
- ロマンシエ (2015)
- 暗幕のゲルニカ (2016)
- デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life (2016)
- リーチ先生 (2016)
- 恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
- サロメ (2017)
- アノニム (2017)
- たゆたえども沈まず (2017)
- いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (2017)
- スイート・ホーム (2018)
- フーテンのマハ (2018)
- 常設展示室 Permanent Collection (2018)
- 美しき愚かものたちのタブロー (2019)
- 20 CONTACTS 消えない星々との短い接触 (2019)
- 風神雷神 Juppiter,Aeolus (2019)
- ハグとナガラ (2020)
- <あの絵>のまえで (2020)
- ゴッホのあしあと (2020)
- モネのあしあと (2021)
- リボルバー (2021)
- やっぱり食べに行こう。(2021)
- お帰り キネマの神様 (2023)
- 板上に咲く MUNAKATA:Beyond Van Gogh (2024)
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