「爆弾/呉勝浩」を読んだ
映画「爆弾」が気になって、映画観る前に読んだ呉勝浩の「爆弾」(講談社)について。
こんなあらすじ。酒屋の自動販売機を蹴り、店主に怪我をさせたという些細な傷害事件で、とぼけた見ための中年男が野方署に連行された。名前はサトウタゴサクといい、住所も家族も覚えていないという。たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「10時に秋葉原で爆発がある」と予言する。その直後、秋葉原の廃ビルが爆発する。さらに男はあっけらかんと「ここから三度、次は1時間後に爆発します」と告げる...。
この小説の凄さは、社会が生んだ化け物スズキタゴサクの存在感。リアルタイムで無差別殺人を実行しながら、何度も何度も自分を卑下しながら話す言葉は長ったらしくて、嫌ったらしい。自分と関係ない他人がどうなってもいいという陰鬱なテーマがさらに不快感を与える。一気にのめりこんで読んでしまった1冊、続編「法廷占拠 爆弾2」も読んでみよう。
cf. 呉勝浩 読破 List
- 爆弾 (2022)
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