「砂に埋もれる犬/桐野夏生」を読んだ
なんか気になって茅ヶ崎図書館で借りて読んでみた桐野夏生の「砂に埋もれる犬」(朝日新聞出版)について。
こんなあらすじ。"優真"は小学校にも通わせてもらえず、日々の食事もままならない生活を送っていた。その母親の"亜紀"は子供を放置し、刹那的な欲望しか満たそうとせず、同棲相手の男に媚びていた。そんな最悪な環境の中、優真が虐待を受けているのではないかと、コンビニ店主が手を差し伸べた...。
これ、虐待と貧困の連鎖を受けた少年がどうなっていくかを描いた社会派小説。ネグレクトによって家族からの愛を受けないまま思春期を迎えた少年の魂の行方がつらいし、その乾いた心が引き起こす暴力がつらすぎる。さらに彼を助けようとする人々が少年の苦しみを受け止めきれないこともつらい。圧倒的なリアリズムにあふれた小説でした。
cf. 桐野夏生 読破 List
- OUT (1997)
- デンジャラス (2017)
- インドラネット (2021)
- 砂に埋もれる犬 (2021)
- もっと悪い妻 (2023)
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