「普天を我が手に 第一部/奥田英朗」を読んだ
茅ヶ崎図書館で借りた奥田英朗の「普天を我が手に 第一部」(講談社)について。
こんなあらすじ。大正15年(昭和元年)12月25日未明、東京麹町の陸軍少佐"竹田耕三"の元に、待望の長男が誕生した。<志郎>と名付けられた子は、日本が大正天皇崩御の悲しみに暮れる中で、新たな希望となる。同日、北陸金沢では、矢野一家の親分"矢野辰一"は、賭場での諍いの落とし前をつけに、敵対する一家に乗り込んだ。帰宅した辰一を待っていたのは、懇意の社長から預かっていた女工の出産と死だった。辰一は孤児を<四郎>と名付け、自分の手元で養育する。その頃、東京神保町で進歩的な婦人雑誌「群青」の編集者として働く"森村タキ"が、社会運動家との間に女子を出産し、<ノラ>と名付けたその子を女手一つで育てることを決意する。さらに同年の大晦日、野心を胸に中国大連へわたった"五十嵐譲二"は、主宰するジャズ楽団の年越しパーティ中に妻から出産の報告を受ける。出生した男子を<満>と名付け、昭和元年最後の夜に最高の演奏をする...。
これ、昭和史サーガ三部作の第一部で、大正天皇の崩御から太平洋戦争開戦までを描かれている。軍人、ヤクザ、女性活動家、満州のジャズマンという4人が、戦争へと突き進む日本という激動の時代でそれぞれの生き方を見つけていくもの。じわじわと戦争が始まっていく嫌な感じがなんとも言えない。第二部も楽しみです。
cf. 奥田英朗 読破 List
- B型陳情団 (1990)
- ウランバーナの森 (1997)
- 最悪 (1999)
- 邪魔 (2001)
- 東京物語 (2001)
- イン・ザ・プール (2002)
- 延長戦に入りました (2002)
- マドンナ (2002)
- 真夜中のマーチ (2003)
- 空中ブランコ (2004)
- サウスバウンド (2005)
- ララピポ (2005)
- ガール (2006)
- 町長選挙 (2006)
- 家日和 (2007)
- オリンピックの身代金 (2008)
- 用もないのに (2009)
- 無理 (2009)
- 聖なる夜に君は/奥田英朗・角田光代・大崎善生・島本理生・盛田隆二・蓮見圭一(2009)
- 純平、考え直せ (2011)
- 我が家の問題 (2011)
- あの日、君と Boys/ナツイチ制作委員会(編)・伊坂幸太郎(著)・井上荒野(著)・奥田英朗(著)・佐川光晴(著)・中村航(著)・西加奈子(著)・柳広司(著)・山本幸久(著) (2012)
- 短編工場/浅田次郎・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・奥田英朗・乙一・熊谷達也・桜木紫乃・桜庭一樹・道尾秀介・宮部みゆき・村山由佳 (2012)
- 噂の女 (2012)
- 沈黙の町で (2013)
- 田舎でロックンロール (2014)
- ナオミとカナコ (2014)
- 我が家のヒミツ (2015)
- 向田理髪店 (2016)
- ヴァラエティ (2016)
- 恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
- 罪の轍 (2019)
- コロナと潜水服 (2020)
- リバー (2022)
- コメンテーター (2023)
- 普天を我が手に 第一部 (2025)
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