「消える息子/安東能明」を読んだ
茅ヶ崎図書館で借りて読んでみた安東能明の「消える息子」(小学館文庫)について。
こんなあらすじ。八王子市の公務員"宮津和夫"は、相模湖に連れ立った息子から「ぼく、あそこで殺されたんだ」と驚愕の告白をされる。同時に、息子の首には絞められたような痕が浮かんだ。それ以来、和夫も水辺で謎の男を絞め殺す悪夢にうなされるようになる...。
これ、親子の前世を巡るタイムスリップミステリー。現在と33年前の八王子や相模湖を舞台に前世で殺した人間の生まれ変わりかと自問を繰り返す八王子市公務員を描いている。内容的は鉄板なタイムスリップモノで、過去に戻り行った行為が現在に影響が起き、歴史が変わるんだけど、個人的にこの話にハマったのは33年前の八王子や相模湖のこと。甲州街道のアーケード、八幡町の織物組合、大丸や長崎屋のデパート、台町、冨士森公園、北口にあった「織物の八王子」というモニュメント...まさに自分が大学生まで過ごしていた八王子のことや、小学生の頃釣りに行った相模湖が描かれている。しかも、うちは昔、織物工場だったし、親父は八王子の公務員で、そんな構図も出てきて、心底驚いた。たまたま手に取ったこの小説、なんか運命を感じた1冊だった。
cf. 安東能明 読破 List
- 消える息子 (2012)
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