Thursday, April 18, 2019

「血の雫/相場英雄」を読んだ

 Hideoaiba_chinoshizukuたまに読んでる相場英雄。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「血の雫」(新潮社)について。
 こんなあらすじ。東京都内で発生した連続殺人事件。凶器が一致したものの被害者同士に接点がなく、捜査は難航する。警察への批判が高まる中、「ひまわり」と名乗る犯人がネットメディアに犯行声明を出したことにより、インターネットを使った劇場型犯罪へと発展していく...。
 かつてネットの炎上で心を壊された刑事が、その悪意を巧みに操る劇場型犯罪で世間を騒がす犯人を追いつめていくという犯罪小説。ネットの匿名制を利用し、真偽も確かめず、罵詈雑言を浴びせ、自己主張し、他人を中傷する人が実際にいて、そんなネット社会に警鐘を鳴らしている。そして、311からいまだに無くならない福島への差別や風評被害を非難している。単なるエンタメ小説かと思ったら、犯人の剥き出しの悪意の裏には福島の悲しみが隠されていて、ほんと重厚な内容だった。そろそろ相場英雄を読み倒そうかと思う今日この頃です。

cf. 相場英雄 読破 List
- 震える牛 (2012)
- 共震 (2013)
- トラップ (2014)
- ガラパゴス (2016)
- トップリーグ (2017)
- 血の雫 (2018)

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Friday, April 12, 2019

「きのうの影踏み/辻村深月」を読んだ

Mizukitsujimura_kinonokagefumi たまーに読んでる辻村深月。ひさびさに世田谷中央図書館で借りて読んでみた「きのうの影踏み」(角川文庫)について。
これ、辻村深月が闇の世界を描いたホラー短編小説集。13の話が入っているんだけど、たとえばこんなあらすじ転記してみると...。
 あるホラー作家のもとに送られてきた手紙には、存在しない架空の歌手とラジオ番組のことが延々と綴られていたという。編集者たちの集まりによると、チェーンメールのように、何人かの作家にも届いているという。かくいう私にもその手紙は届いていた。その手紙のことを調べるうちに、文面の後ろのほう、文字が乱れて読み取れなくなっていた部分が、徐々に鮮明になってきている。ある日、友人作家が手紙のことで相談があると言ってきた。なんと、その手紙、サイン会で手渡しされたという。誰がその人物だったかはわからない。けれど、確実に近づいてきている...。(「手紙の主」)
 その交差点はよく交通事故が起こる。かつてそこで亡くなった娘の霊が、巻き添えにしていると、事故死した娘の母親は言っているという。その娘が好きだったという「M」の字の入ったカップがいつもお供えされていた。ある雨の日、そのおばさんがふらふらと横断歩道にさしかかり...。(「七つのカップ」)。
 どの話も読み出すと先が気になり後戻りできない話が多いんだけど、単なる怨霊とか描いたホラーではなく、どこか優しい世界が残っている印象。で、個人的よかったのは、ふと潰してしまったものを描いた「殺したもの」と民間伝承"秋田ナマハゲ"の思わぬ惨劇を描いた「ナマハゲと私」。ひさびさに読んだ辻村深月。ファンタジー作家としての質の高さを再認識しました。

「きのうの影踏み」収録作品
 ・「十円参り」
 ・「手紙の主」
 ・「丘の上」
 ・「殺したもの」
 ・「スイッチ」
 ・「私の町の占い師」
 ・「やみあかご」
 ・「だまだまマーク」
 ・「マルとバツ」
 ・「ナマハゲと私」
 ・「タイムリミット」
 ・「噂地図」
 ・「七つのカップ」

cf. 辻村深月 読破 List
- 冷たい校舎の時は止まる (2004)
- 凍りのくじら (2005)
- ぼくのメジャースプーン (2006)
- ロードムービー (2008)
- 太陽の坐る場所 (2008)
- ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (2009)
- 光待つ場所へ (2010)
- ツナグ (2010)
- 本日は大安なり (2011)
- オーダーメイド殺人クラブ (2011)
- 水底フェスタ (2011)
- サクラ咲く (2012)
- 鍵のない夢を見る (2012)
- 島はぼくらと (2013)
- 家族シアター (2014)
- 朝が来る (2015)
- きのうの影踏み (2015)
- かがみの孤城 (2017)

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Tuesday, April 09, 2019

「ダンス・ダンス・ダンス/村上春樹」を読んだ

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 なんか本棚をみてて、なんとなく読み返したくなった村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」(/)(講談社文庫)について。
こんなあらすじ。"僕"は3年半の間、フリーのライターとして"文化的雪かき"に従事していた。1983年3月のはじめ、函館の食べ物屋をカメラマンと2人で取材した。書き上げた原稿をカメラマンに託すと、"僕"は札幌行きの特急列車に乗る。"いるかホテル"に行ってキキと会うためだ。しかし"いるかホテル"(正式名はドルフィン・ホテル)は26階建ての巨大なビルディングに変貌していた。"いるかホテル"の一室で羊男と再会し、札幌の映画館で中学校の同級生の出演する映画を見る。同級生の"五反田君"は生物の先生を演じていた。ベッドシーンでカメラが回りこむようにして移動して女の顔を映し出すと、それは"キキ"だった。眼鏡のよく似合う女性従業員から、ホテルに取り残された13歳の少女を東京まで引率するよう頼まれる。少女の名は"ユキ"といった。奇妙で複雑なダンス・ステップを踏みながら"僕"は暗く危険な運命の迷路をすり抜けていく...。
 これ、1991年に刊行された文庫版なんで、読み返すのはもう28年ぶり。日に当たり佐々木マキの表紙も色あせてる。しっかし中身をまったく覚えてなくて、新鮮な気分で読めた。羊男、美少女、コールガール、片腕の詩人、映画スター、女性写真家、従業員、刑事そして幾つかの殺人。そしているかホテルでの暗闇の世界、「こちら側の世界」と「あちら側の世界」。ロジカルな推理はなく、スピリチュアルな感じで真相にたどり着くミステリーだった。
 「風の歌を聴け」、「1973年のピンボール」、「羊をめぐる冒険」の三作に続くのが、この「ダンス・ダンス・ダンス」。前の三作を読み返してみようかな。

cf. 村上春樹 読破 List
- 風の歌を聴け (1979)
- 中国行きのスロウ・ボート (1980)
- カンガルー日和 (1981)
- 象工場のハッピーエンド/村上春樹・安西水丸 (1983)
- 蛍・納屋を焼く・その他の短編 (1984)
- 回転木馬のデッド・ヒート (1985)
- 羊男のクリスマス/村上春樹・佐々木マキ (1985)
- パン屋再襲撃 (1986)
- レキシントンの幽霊 (1986)
- ランゲルハンス島の午後/村上春樹・安西水丸 (1986)
- ノルウェイの森 (1987)
- ダンス・ダンス・ダンス (1988)
- TVピープル (1990)

- 雨天炎天-ギリシャ・トルコ辺境紀行- (1990)
- やがて哀しき外国語 (1994)
- もし僕らのことばがウィスキーであったなら (1997)
- ふわふわ/村上春樹・安西水丸 (1998)
- Mr.and Mrs.Baby and Other Stories-犬の人生/Mark Strand-マーク・ストランド(1998)
- 神の子供たちはみな踊る (1999-2000)
- 海辺のカフカ (2002)
- アフターダーク (2004)
- 東京奇譚集 (2005)
- ふしぎな図書館/村上春樹・佐々木マキ (2005)
- 走ることについて語るときに僕の語ること (2007)
- うずまき猫のみつけかた <新装版> (2008)
- 1Q84 BOOK1 <4月-6月> (2009)
- 1Q84 BOOK2 <7月-9月> (2009)
- 1Q84 BOOK3 <10月-12月> (2010)
- ねむり (2010)
- 夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集 1997-2009(2010)
- 村上春樹 雑文集 (2011)
- 1Q84 BOOK1 <4月-6月> 前編(文庫) (2012)
- 1Q84 BOOK1 <4月-6月> 後編(文庫) (2012)
- 1Q84 BOOK2 <7月-9月> 前編(文庫) (2012)
- 1Q84 BOOK2 <7月-9月> 後編(文庫) (2012)
- 1Q84 BOOK3 <10月-12月> 前編(文庫) (2012)
- 1Q84 BOOK3 <10月-12月> 後編(文庫) (2012)
- おおきなかぶ、むずかしいアボカド 村上ラヂオ2/村上春樹・大橋歩 (2011)
- サラダ好きのライオン 村上ラヂオ3/村上春樹・大橋歩 (2012)
- 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (2013)
- 恋しくて-TEN SELECTED LOVE STORIES-/村上春樹(編訳) (2013)
- 女のいない男たち (2014)
- 村上さんのところ/村上春樹・フジモトマサル (2015)
- 職業としての小説家 (2015)
- ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集 (2015)
- 騎士団長殺し -第1部 顕れるイデア編- (2017)
- 騎士団長殺し -第2部 遷ろうメタファー編- (2017)
- バースデイ・ガール (2017)

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Thursday, April 04, 2019

「ボーダレス/誉田哲也」を読んだ

Tetsuyahonda_borderless だいぶ読んでる誉田哲也。世田谷中央図書館で借りて読んだ「ボーダレス」(光文社)について。
 こんなあらすじ。教室の片隅で密かに小説を書き続けているクラスメイト希莉とその彼女が気になる奈緒。事故で失明した妹の圭と彼女を気遣う姉の芭留。音大入試に失敗して目的を見失い実家の喫茶店を手伝う姉の琴音と彼女との会話を拒む妹の叶音。そして、執拗にだれかを追う男...。なんてことのない4つの夏の一日がつながっていく。
 これ、4つの別々の話が1つの事件につながっていく、タイトル通りの「ボーダレス」な作品。ある意味トリッキーだし、でもなんか軽い。さらっとしてて箸休め的な話だけど、やっぱり誉田哲也にはグロくてドロドロな作品を求めてしまう。正直微妙は1冊でした。

cf. 誉田哲也 読破 List
- 妖の華 (2003)
- アクセス (2004)
- 吉原暗黒譚 (2004)
- 春を嫌いになった理由 (2005)
- 疾風ガール (2005)
- ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
- ストロベリーナイト (2006)
- ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
- ジウIII 新世界秩序 (2006)
- 月光 (2006)
- ソウルケイジ (2007)
- 武士道シックスティーン (2007)
- 国境事変 (2007)
- シンメトリー (2008)
- 武士道セブンティーン (2008)
- ヒトリシズカ (2008)
- ガール・ミーツ・ガール (2009)
- 武士道エイティーン (2009)
- ハング (2009)
- インビジブルレイン (2009)
- 主よ、永遠の休息を (2010)
- 世界でいちばん長い写真 (2010)
- 歌舞伎町セブン (2010)
- 感染遊戯 (2011)
- レイジ (2011)
- ドルチェ (2011)
- あなたの本 (2012)
- 誉田哲也 All Works/誉田哲也(監修) (2012)
- 痛み/貫井徳郎・福田和代・誉田哲也 (2012)
- あなたが愛した記憶 (2012)
- 幸せの条件 (2012)
- ブルーマーダー (2012)
- ドンナ ビアンカ (2013)
- 増山超能力師事務所 (2013)
- Qrosの女 (2013)
- ケモノの城 (2014)
- 黒い羽 (2014)
- 歌舞伎町ダムド (2014)
- インデックス (2014)
- 武士道ジェネレーション (2015)
- プラージュ (2015)
- 硝子の太陽N-ノワール (2016)
- 硝子の太陽R-ルージュ (2016)
- 増山超能力師大戦争 (2017)
- ノーマンズランド (2017)
- あの夏、二人のルカ (2018)
- ボーダレス (2018)

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Wednesday, April 03, 2019

代官山通信Vol.145

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 先日届いたサザンFAN CLUBの会報「代官山通信 Vol.145」について。
 まず今号の特集は「桑田佳祐 Act Against AIDS 2018『平成三十年度! 第三回ひとり紅白歌合戦』」。先日WOWOWでこのLive映像を観たけど、桑田が愛する昭和歌謡の大ヒットソングを中心に、時代を超えた名曲を50曲以上も歌いまくるという企画、ほんと桑田のひとりカラオケに盛り上がってしまう。そして、西城秀樹とさくらももこへの追悼の意味などこの記事で再確認でした。
 これ以外の記事では、昨年末のNHK紅白板合戦のこと、「レッツゴーボーリング/桑田佳祐 & The Pin Boys」のMUSIC VIDEO(ちゃんと聴かねば)などなど。
 ともかく、「サザンオールスターズ LIVE TOUR 2019『"キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!"だと!? ふざけるな!!』」、6/15東京ドームを待つばかり。

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Monday, April 01, 2019

「Star Wars小説「Star Wars:Phasma~スター・ウォーズ:ファズマ/Delilah S.Dawson-デライラ・S・ドーソン」を読んだ

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 たまーに読んでるStar Warsスピンオフ小説。今回読んだ「Star Wars:Phasma~スター・ウォーズ:ファズマ/Delilah S.Dawson-デライラ・S・ドーソン」</>(ヴィレッジブックス)について。
 こんなあらすじ。狡猾で無慈悲なファースト・オーダーの指揮官のひとり"キャプテン・ファズマ"は、上官からの信頼や同僚の尊敬を集め、敵には恐れられる存在であった。だがその名声にもかかわらず、クロミウム製のヘルメットに隠れた真実を知る者はいなかった。そしてついに、対立する"キャプテン・カーディナル"がファズマの謎めいた過去、そして彼女が冷徹に隠してきた秘密を暴こうと決意する...。
 これ、「Star Wars:The Last Jedi/スター・ウォーズ:最後のジェダイ」の劇場公開日に合わせ、その番外編としてReleaseされたもの。死にゆく惑星パナソスで生きながらえていたサイア一族のファズマが、そこに不時着したファースト・オーダーのハックス将軍とともに生き延びるために取った行動をベースにファズマ自身のことや彼女のルーツを暴いていくんだけど、これが面白い。EP7でもEP8でもキャプテン・ファズマは、ファースト・オーダーに対する忠誠心が強い人物と感じられたけど、それとは全く正反対の本性を隠し持っている。ファースト・オーダーが掲げる理想には全く興味がなく、必要であれば、家族や親しい友人であっても裏切り、殺すこともいとわない。映画EP7,8での逃亡したフィンとのからみからは、そんな冷徹な本性はうかがえず、ほんと面白かった。
 しっかし、ファズマの輝くクロムアーマーは、惑星ナブーで皇帝パルパティーンの船から作られたということもわかり、強引とは思いつつこれこそSWスピンオフの楽しみだと思う。ほんと読み応え十分な小説だった。

cf. Star Wars小説(正史・スピンオフ) 読破 List
- Star Wars:Shatterpoint~スター・ウォーズ破砕点/Matthew Stover-マシュー・ストーヴァー (2004)
- Star Wars:Survivor's Quest~スター・ウォーズ 生存者の探索/Timothy Zahn-ティモシイ・ザーン (2004)
- Star Wars:The Cestus Deception~スター・ウォーズ セスタスの偽り/Steve Barnes-スティーブン・バーンズ (2004)
- Star Wars Episode III: Revenge of the Sith~スター・ウォーズ:エピソード3 シスの復讐/George Lucas(原作),Matthew Stover(著),富永和子(訳)-ジョージ・ルーカス(原作),マシュー・ストーヴァー(著) (2005)
- Star Wars Episode III: Revenge of the Sith/Patricia C.Wrede (2005)
- Star Wars:Jedi Trial~スター・ウォーズ ジェダイの試練/David Sherman and Dan Cragg-デイヴィド・シャーマン,ダン・グラッグ (2005)
- Star Wars:Yoda,Dark Rendezvous~スター・ウォーズ 暗黒の会合/Sean Stewart-ショーン・スチュワート (2005)
- Star Wars:Labyrinth of Evil~スター・ウォーズ 悪の迷宮/James Luceno-ジェームズ・ルシーノ (2005)
- Star Wars:Dark Lord-The Rise Of Darth Vader~スター・ウォーズ 暗黒卿ダース・ヴェイダー/James Luceno-ジェームズ・ルシーノ (2005)
- Star Wars:The Last of the Jedi-The Desperate Mission-~スター・ウォーズ ラスト・オブ・ジェダイ(1)-危険なミッション-/Jude Watson-ジュード・ワトソン (2006)
- Star Wars:The Last of the Jedi-Dark Warning-~スター・ウォーズ ラスト・オブ・ジェダイ(2)-闇の警告-/Jude Watson-ジュード・ワトソン (2006)
- Star Wars:Outbound Flight~スター・ウォーズ 外宇宙航行計画/Timothy Zahn-ティモシイ・ザーン (2006)
- Star Wars:Dark Nest I:The Joiner King~スター・ウォーズ:ジョイナーの王/Troy Denning-トロイ・デニング (2006)
- Star Wars:Dark Nest II:The Unseen Queen~スター・ウォーズ:影の女王/Troy Denning-トロイ・デニング (2006)
- Star Wars:Dark Nest III:The Swarm War~スター・ウォーズ:キリック戦争/Troy Denning-トロイ・デニング (2007)
- Star Wars:Tarkin~スター・ウォーズ:ターキン/James Luceno-ジェームズ・ルシーノ (2015)
- Star Wars:Heir to the Jedi~スター・ウォーズ:ジェダイの継承者/Kevin Hearne-ケヴィン・ハーン (2015)
- Star Wars:Lords of the Sith~スター・ウォーズ:ロード・オブ・シス/Paul S.Kemp-ポール・S・ケンプ (2015)
- Star Wars:The Force Awakens~スター・ウォーズ:フォースの覚醒/J.J.Abrams,Lawrence Kasdan,Michael Arndt(原作),Michael Kogge(著),上杉隼人,吉富節子(訳)-J・J・エイブラムス,ローレンス・カスダン,マイケル・アーント(原作),ミッシェル・コーギー(著) (2016)
- Star Wars:The Force Awakens~スター・ウォーズ:フォースの覚醒/Alan Dean Foster(著),J.J.Abrams,Lawrence Kasdan,Michael Arndt(原作),稲村広香(訳)-アラン・D・フォスター(著),J・J・エイブラムス,ローレンス・カスダン,マイケル・アーント(原作) (2016)
- Star Wars:Before the Awakening~スター・ウォーズ:フォースの覚醒前夜-ポー・レイ・フィン-/Greg Rucka-グレッグ・ルーカ (2016)
- Star Wars:The Force Awakens:Rey's Survival Guide~スター・ウォーズ フォースの覚醒 レイのサバイバル日記/Jason Fry-ジェイソン・フライ (2016)
- Rogue One:A Star Wars Story~ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー/John Knoll,Gary Whitta,Chris Weitz,Tony Gilroy(原作),Alexander Freed(著),稲村広香(訳)-ジョン・ノール,ゲイリー・ウィッタ,クリス・ワイツ,トニー・ギルロイ(原作),アレクサンダー・フリード(著) (2017)
- Star Wars:Phasma~スター・ウォーズ:ファズマ/Delilah S.Dawson-デライラ・S・ドーソン (2017)
- Star Wars:Darth Plagueis~スター・ウォーズ:ダース・プレイガス/James Luceno-ジェームズ・ルシーノ (2018)
- Star Wars:Last Shot~スター・ウォーズ:ラスト・ショット/Daniel Jose Older-ダニエル・ホセ・オールダー (2018)
- Star Wars:The Last Jedi~スター・ウォーズ:最後のジェダイ/Jason Fry(著),稲村広香(訳)-ジェイソン・フライ(著),ライアン・ジョンソン(原作) (2018)

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Thursday, March 28, 2019

「小説 星守る犬/原田マハ(著)・村上たかし(原作)」を読んだ

Mahaharada_hoshimamoruinu ほんと読みまくってる原田マハ。今回は漫画原作・村上たかしの「小説 星守る犬」(双葉文庫)を世田谷中央図書館で借りて読んでみた。
 こんなあらすじ。道ばたでないていた子犬の"ぼく"を、"みくちゃん"という女の子が拾ってくれ、ぼくの新しい生活がはじまった。みんな一緒の楽しいくらしは、ずっと続くと思ってた。でも、家族はだんだん離ればなれになって、ぼくは一人取りのこされたおとうさんと「旅」に出ることになった...。
 これ、仕事も家も家族も失った男が、最後のパートナーに選んだ愛犬・ハッピーと旅に出た...。途方に暮れる中年男性と彼に付き従う愛犬の物語なんだけど、小さなボタンの掛け違いからバラバラになる家族のこととか、幸せに人生を終えるとはとか、を教えてくれる。でも、自分にとって凄く身につまされたのが、子供の頃飼っていた最初の犬"ポチ"のこと。この小説に出てくるケアマネジャーのように、自分も最初はポチのことを可愛がっていたんだけど、だんだんと面倒をみなくなり、最後のほうはじーーっと自分を見つめるポチのことが重荷になり、その目を避けてしまったこと。このことを思い出し、ほんとグサっときた。
 ともかくLoveとPeaceとの今の暮らしをほんと大切にしよう。

cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- 一分間だけ (2007)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 翼をください (2009)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 星がひとつほしいとの祈り (2010)
- まぐだら屋のマリア (2011)
- 永遠をさがしに (2011)
- いと-運命の子犬-/原田マハ(文)・秋元良平(写真) (2011)
- 小説 星守る犬/原田マハ(著)・村上たかし(原作) (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 旅宿おかえり (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
- ジヴェルニーの食卓 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 太陽の棘 (2014)
- 奇跡の人 The Miracle Worker (2014)
- あなたは、誰かの大切な人 (2014)
- 異邦人(いりびと) (2015)
- モダン (2015)
- 暗幕のゲルニカ (2016)
- デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life (2016)
- リーチ先生 (2016)
- 恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
- アノニム (2017)
- たゆたえども沈まず (2017)
- いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (2017)
- スイート・ホーム (2018)
- フーテンのマハ (2018)

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Wednesday, March 13, 2019

「いと-運命の子犬-/原田マハ(文)・秋元良平(写真)」を読んだ

Mahaharada_ito ほんと読みまくってる原田マハ。文は原田マハ、写真は秋元良平共著の「いと-運命の子犬-」(文藝春秋)を世田谷中央図書館で借りて読んでみた。
 これ、日本でもやっと認知度が高まってきた「介助犬」を題材にした物語。介助犬の候補犬だったけど、その道から愛されるペットへとキャリアチェンジした「いと」のその後を描いている。で、介助犬とは手足に障害のある人の日常生活動作を介助するように訓練された犬のこと。この主人公の「いと」はゴールデンリトリバーとラブラドールリトリバーの血をひく犬で、表情もゆたかだけど、ちょっとだけビビりのところがあった。そんな「いと」は1年ほどパピーホームである大田家に預けられ、その後キャリアチェンジし、鹿内家のペットとして愛されていた。そんな2つの家族と「いと」との絆を描いているんだけど、これがほんとに泣ける。特に鹿内家の奥さんに障害が襲い、ベッドにいる奥さんに寄り添う「いと」の姿にジーンとくるし、大田家の人々が鹿内家へ訪問し、ひさしぶりに「いと」に会うシーンで完全に涙腺が壊れた。
 やっぱり、LoveとPeaceがいるだけで、自分の生活は一変したし、わんこ中心に生活になったけど、その時間が本当に楽しい。最近、LoveもPeaceもちょっとした病気にかかり、その治療のための通院が続いているけど、なんとか元気になってほしいと思う。ともかく、この本、「いと」の写真もたくさん載っていて、わんこ好きにはたまらない1冊だと思います。

cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- 一分間だけ (2007)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 翼をください (2009)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 星がひとつほしいとの祈り (2010)
- まぐだら屋のマリア (2011)
- 永遠をさがしに (2011)
- いと-運命の子犬-/原田マハ(文)・秋元良平(写真)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 旅宿おかえり (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
- ジヴェルニーの食卓 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 太陽の棘 (2014)
- 奇跡の人 The Miracle Worker (2014)
- あなたは、誰かの大切な人 (2014)
- 異邦人(いりびと) (2015)
- モダン (2015)
- 暗幕のゲルニカ (2016)
- デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life (2016)
- リーチ先生 (2016)
- 恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
- アノニム (2017)
- たゆたえども沈まず (2017)
- いちまいの絵 生きているうちに見るべき名画 (2017)
- スイート・ホーム (2018)
- フーテンのマハ (2018)

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Monday, March 04, 2019

「日の名残り~The Remains of the Day/カズオ・イシグロ(著),土屋政雄(訳)-Kazuo Ishiguro」を読んだ

Kazuishiguro_hinonagori 2017年のノーベル文学賞を受賞したKazuo Ishiguro。世田谷中央図書館でやっと借りれた「日の名残り~The Remains of the Day」(ハヤカワepi文庫)について。
 こんなあらすじ。品格ある執事の道を追求し続けてきた老執事スティーブンスは、現在のアメリカ人の薦めもあり、イギリス国内をまわる短い旅に出た。美しい田園風景の中、古き良き時代の様々な思い出が頭をよぎる。長年仕えたダーリントン卿への敬慕、執事の鑑だった亡父、女中頭ミス・ケントンへの淡い想い、2つの世界大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々...遠い日の思い出は、輝きを増して今でも胸の中で生き続ける...。
 これ、老執事の旅行と回想を織り混ぜた一人称文学で、古き良き英国の情景と過ぎ去ってしまった栄光を懐かしむ悲哀が入り交じる話。この老執事は高潔な職業倫理と厳格な行動規範をもった英国紳士たる人物で、ともかく「品格」を重んじる。ノーベル文学書だし、きっと重くてド真面目な小説なんだろうというイメージをもって読み始めたんだけど、結構ユーモアたっぷり。旅先で欺瞞と嘘を演じて凹むシーンとか、新しいアメリカ人の主人にこれからは4人で運営してと言われ、人員削減に狼狽するシーンとか、案外笑える。それでも、自分が信じてきたモノの価値が揺らいだときにどうするかとか、後ばっかり振り返らずにジョークでも覚えて未来を見て生きようとか、なかなかいい話が続く。格調高すぎてめんどくさそうな読む前のイメージがガラっと変わった1冊でした。

cf. Kazuo Ishiguro 読破 List
- 日の名残り~The Remains of the Day (1989)

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Tuesday, February 26, 2019

「スケルトン・キー/道尾秀介」を読んだ

Shusukemichio_skeletonkey ほぼすべての作品を完読している道尾秀介。そんな中、世田谷中央図書館で借りて読んだ「スケルトン・キー」(KADOKAWA)について。
 こんなあらすじ。昔、児童養護施設<青光園>で一緒に育った"ひかり"に、「錠也のような人間はサイコパス」と言われた"坂木錠也"は、週刊誌記者のスクープ獲得の手伝いをして、それなりの落ち着いた生活をしていた。この仕事を選んだのは、スリルのある環境に身を置いて心拍数を高めることで、"もう一人の僕"にならずにすむからだった。ある日、<青光園>の仲間の"うどん"から電話がかかって来て、これまで必死に守ってきた平穏な日常が壊れ始めた...。
 僕に近づいてはいけない。 あなたを殺してしまうから...。一切の恐怖を感じないサイコパスの主人公が、スリルある環境に身をおき心拍数を上げることで自分の狂気を抑え込んでいるという設定から、その暴走する自分が周りの人々を強烈に巻き込みながら、隠された過去に向き合って行くという流れで、それがスピード感があって、イッキに読んでしまった。サイコパス、多重人格がからまり、殺人シーンなどグロいシーンもあって、だまされた感も残った。
 それにしても、この「スケルトン・キー」は、道尾作品の中でもハード寄り。自分的には黒い道尾作品がやっぱり好みだった。

cf. 道尾秀介 読破 List
- 背の眼 (2005)
- 向日葵の咲かない夏 (2005)
- 骸の爪 (2006)
- シャドウ (2006)
- 片眼の猿 -One-eyed monkeys- (2007)
- ソロモンの犬 (2007)
- ラットマン (2008)
- カラスの親指 by rule of CROW'S thumb (2008)
- 鬼の跫音 (2009)
- 龍神の雨 (2009)
- 花と流れ星 (2009)
- 球体の蛇 (2009)
- 光媒の花 (2010)
- 月の恋人-Moon Lovers- (2010)
- 月と蟹 (2010)
- 晴れた日は謎を追って がまくら市事件/伊坂幸太郎・大山誠一郎・伯方雪日・福田栄一・道尾秀介 (2010)
- カササギたちの四季 (2011)
- 短編工場/浅田次郎・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・奥田英朗・乙一・熊谷達也・桜木紫乃・桜庭一樹・道尾秀介・宮部みゆき・村山由佳 (2012)
- 水の柩 (2011)
- (2012)
- ノエル-a story of stories- (2012)
- 笑うハーレキン (2013)
- 鏡の花 (2013)
- 貘の檻 (2014)
- 緑色のうさぎの話/道尾秀介(作)・半崎信朗(絵) (2014)
- 透明カメレオン (2015)
- スタフ staph (2016)
- サーモン・キャッチャー the Novel (2016)
- 満月の泥枕 (2017)
- 風神の手 (2018)
- スケルトン・キー (2018)

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