Tuesday, August 07, 2018

「モダン/原田マハ」を読んだ

Mahaharada_modern ほんと読みまくってる原田マハ。三茶Tsutayaで買って読んでみた「モダン」(文春文庫)について。
 これ、MoMAを舞台に、そこにたずさわる人々を描いた5つの短編集。それぞれこんなあらすじ。
 ・「中断された展覧会の記憶」:
 ニューヨーク近代美術館(MoMA)で、展覧会ディレクターとして働く"杏子"は、3月11日夫の声で目覚めた。テレビには濁流にのみ込まれる日本の町の光景が映っていた。ちょうどその時、MoMAはアメリカの国民的画家であるアンドリュー・ワイエスの「クリスティーナの世界」を、ふくしま近代美術館に貸し出していた...。
 ・「ロックフェラー・ギャラリーの幽霊」:
 MoMAの監視員である"スコット・スミス"の仕事は「ヴィジターを敬意をもって疑うこと」だった。ある日閉館間際にピカソの「アヴィニヨンの娘たち」の前に佇む青年を見かけるが、気が付くと姿を消していた。そしてもう1度現れた青年と言葉を交わすが、また気が付くと姿を消していた...。
 ・「私の好きなマシン」:
 8歳の頃、MoMAのマシン・アート展に啓示を受けた"ジュリア・トンプソン"は、インダストリアルデザイナーになった。その企画を立ち上げた初代MoMA館長の"アルフレッド・バー"の訃報を受けて、ジュリアは彼との出会いを思い出す...。
 ・「新しい出口」:
9 .11でアシスタントキュレイターの"ローラ・ハモンド"は、同僚でライバルで親友の"セシル・アボット"を喪った。彼女を自分の身代わりで死んだかのように感じ、PTSDに掛った"ローラ"は、セシルも楽しみにしていた企画「マティス ピカソ」展が動き出したのを見届けるようにMoMAを辞める...。
 ・「あえてよかった」:
 研修でMoMAに派遣された"森川麻美"は、美術館に併設されたデザインストアのウィンドウに飾ってある箸のディスプレイ方法が気になって仕方ない。麻美は自分の面倒を見てくれている"パティ"に、ためらいながら相談する...。

 ニューヨーク近代美術館"MoMA"を舞台に描かれた5つの話。どの話も人々の心の機微を中心に描かれていて、どこかほっとしたり、応援したくなったりする話ばかり。そこに、ワイエスの「クリスティーナの世界」とか、ピカソ「アヴィニョンの娘たち」と「ゲルニカ」とか、 マティス「浴女と亀」と「マグノリアのある静物」 とかが出てくる。自分がMoMAに行ったのは1989年の冬で、「アンディー・ウォーホル大回顧展」の時。あれからもう30年近くが経った。死ぬ前にもう一度MoMAに行きたくなった。

cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- 一分間だけ (2007)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 翼をください (2009)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 星がひとつほしいとの祈り (2010)
- まぐだら屋のマリア (2011)
- 永遠をさがしに (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 旅宿おかえり (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
- ジヴェルニーの食卓 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 太陽の棘 (2014)
- 奇跡の人 The Miracle Worker (2014)
- あなたは、誰かの大切な人 (2014)
- モダン (2015)
- 暗幕のゲルニカ (2016)
- デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life (2016)
- リーチ先生 (2016)
- 恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
- アノニム (2017)
- たゆたえども沈まず (2017)

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Thursday, August 02, 2018

「土の中の子供/中村文則」を読んだ

Fuminorinakamura_tsuchinonakanokodo 「教団X」(2014)以来ひさしぶりに、Tsutaya三茶で買って読んでみた中村文則の「土の中の子供」(新潮文庫)について。
 こんなあらすじ。27歳のタクシードライバーである彼は、自販機の前でたむろする不良達に煙草を投げつけた。不良達は怒り狂い、彼をボコボコにする。彼は激痛に苛まれながら、何かに到達できるという感覚を感じていたが、その前に気を失ってしまう...。
 これ、第133回芥川龍之介賞受賞作。親に捨てられ、孤児として遠い親戚の家へと引き取られた主人公は、そこで毎日殴られ、蹴られ執拗な虐待を受け続けた。その理不尽な虐待の記憶と被虐の体験の引き込まれ、自身の半生を呪い持てあまし、健全な生を見失っていきながらも、かすかな希望を求めていくという話。暴力に乱された精神の暗部がともかく痛々しいし、救いようがなかった。
 しっかし、中村文則の書く話は重厚で、鬼気迫る迫力がある。また他の本も読んでみよう。

cf. 中村文則 読破 List
- 土の中の子供 (2005)
- 教団X (2014)

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Wednesday, August 01, 2018

「The Bridge Across Forever-翼にのったソウルメイト/Richard Bach-リチャード・バック,飯田昌夫(訳)」を読んだ

Richardbach_tsubasaninotta_2 TSUTAYA馬事公苑でなんかひっかかった「The Bridge Across Forever-翼にのったソウルメイト/Richard Bach-リチャード・バック,飯田昌夫(訳)」(マガジンハウス)について。
 こんなあらすじ。空軍を退職後、自家用複葉機に観客を乗せて飛行するその日暮らしの生業を続けていたリチャード・バック。ずっと探し求めていた"たった一人の人"ソウルメイトに出逢うために、地上での生活に切り替える...。
 これ、あの「かもめのジョナサン」で世界的ベスト・セラー作家となったリチャード・バックの自伝的小説。女優レスリー・パリッシュと出会い、ソウルメイトである生涯の伴侶を見つけ、見つけた後の心の変化を書き綴っていく。愛と自由との板挟みに陥ったバックが直面するハードルも描かれていて、スピリチャル的な前向きさが真骨頂の著者の恋愛観がわかるもの。ただ、その量はあまりに膨大で結構根気がいたのも事実。
 ま、恋愛小説にとどまらず、精神世界や思想的なものも含まれているんで、根気よく読めば引き込まれる1冊だと思う。

cf. Richard Bach 読破 List
- The Bridge Across Forever-翼にのったソウルメイト (1993)

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Tuesday, July 31, 2018

「日本のセックス/樋口毅宏」を読んだ

Takehirohiguchi_nihonnosex 結構ツボな作家のひとり、樋口毅宏。馬事公苑TSUTAYAで買って読んでみた「日本のセックス」(双葉文庫)について。
 こんなあらすじそのまんま転記。前半はマニア夫婦の華麗なる性絵巻。後半一転、法廷シーン。ラストはなんと、どんでん返しが6回! デビュー作「さらば雑司ヶ谷」で話題をさらった鬼才の最新作は、スワッピングマニア夫婦の激情ラブストーリー。どこまでも過激で過剰な性描写と暴力描写、一転シリアスな法廷シーン、そして最後は愛、または愛...。この疾風怒濤のジェットコースター・ストーリーと圧倒的なカタルシスを体験せよ。この国に中指を立てる最凶の文学、遂に文庫化!
 いやー前半の過激さを引きずったまま流れ込む法廷シーンまで、スピード感が凄まじい。その中では変態性から国のこと、政治のこと、さらGREAT3への愛まで樋口毅宏は書きまくってた。しっかし文末の収録されたGREAT3 片寄明人との対談はお互いへの愛とリスペクトに溢れていて、ほんと微笑ましかった。
 ここ1か月、「太陽がいっぱい」(2016)、「アクシデント・レポート」(2017)、そしてこの「日本のセックス」(2010)とイッキに読んだ樋口毅宏。過激で嘔吐まみれで、サブカルすぎて、やっぱりたまらない。作家活動を今もやってるかよくわからないけど、ずーっと気になる作家だ。

cf. 樋口毅宏 読破 List
- さらば雑司ヶ谷 (2009)
- 日本のセックス (2010)
- 民宿雪国 (2010)
- 雑司ヶ谷R.I.P. (2011)
- テロルのすべて (2011)
- 二十五の瞳 (2012)
- ルック・バック・イン・アンガー (2012)
- タモリ論 (2013)
- 甘い復讐 (2014)
- 愛される資格 (2014)
- ドルフィン・ソングを救え! (2015)
- さよなら小沢健二-1994-2015 樋口毅宏サブカルコラム全集- (2015)
- 太陽がいっぱい (2016)
- アクシデント・レポート (2017)

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Monday, July 30, 2018

「アクシデント・レポート/樋口毅宏」を読んだ

Takehirohiguchi_accidentreport 結構ツボな作家のひとり、樋口毅宏。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「アクシデント・レポート」(新潮社)について。
 こんなあらすじ。1995年7月26日、大阪発東京行き大洋航空420便と東京発沖縄行き大洋航空461便が衝突、両便乗客乗員合わせて678人のうち672人が死亡した。フライトレコーダーとコックピット・ボイスレコーダーは見つからず真相は闇に覆われる。ジャーナリストの矢島博美は、この史上最悪の航空機事故の真相を探るべく、奇跡の生存者、遺族、事故にまつわる関係者の証言をつづっていく...。
 これ、640ページを超える二段組みの超大物な1冊。読みにくいわけではないのに、読んでも読んでも終わらないし、その重さと分厚さに手が疲れてくる。で、そこに書かれているのは、史上最悪の航空機事故で人生を破壊された人々をインタビューした膨大な証言レポートで、事故だったのかそれとも事件だったのかがあぶりだされていく。その証言から浮かび上がる人間模様や無数の人生の断片、前後背後で出てくるホテルニュージャパン火災、日航機逆噴射事件、オウム真理教、原発問題に沖縄問題、そして報道の自由などなどが圧倒的な熱量で書かれまくっている。さらにオザケン、林真理子、正力松太郎から安倍晋三までが実名で登場してくるんだけど、結局は樋口は事故原因の究明ではなく、日本社会の闇を批判したかったんだと思う。
 墜落事故現場のおぞまし描写も含め、やっぱり樋口毅宏は凄まじい人だと思った。

cf. 樋口毅宏 読破 List
- さらば雑司ヶ谷 (2009)
- 民宿雪国 (2010)
- 雑司ヶ谷R.I.P. (2011)
- テロルのすべて (2011)
- 二十五の瞳 (2012)
- ルック・バック・イン・アンガー (2012)
- タモリ論 (2013)
- 甘い復讐 (2014)
- 愛される資格 (2014)
- ドルフィン・ソングを救え! (2015)
- さよなら小沢健二-1994-2015 樋口毅宏サブカルコラム全集- (2015)
- 太陽がいっぱい (2016)
- アクシデント・レポート (2017)

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Tuesday, July 24, 2018

「太陽がいっぱい/樋口毅宏」を読んだ

Takehirohiguchi_taiyogaippai 結構ツボな作家のひとり、樋口毅宏。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「太陽がいっぱい」(扶桑社)について。
 2016年9月に「もう飽きたんだよ。作家なんて男子一生の仕事じゃねえんだよ」と作家引退を表明した樋口毅宏が書いた引退作品がこれ。アントニオ猪木、長州力、ラッシャー木村、前田日明、高田延彦、谷津義章など往年のレスラーを彷彿とさせる人物達が登場するというプロレス界を虚実を描いた小説。
 自分的にグッと来たのはまずは2話目「悪役レスラーの肖像」。はぐれ国プロ軍団のリーダー格"クラッシャー佐村"を描く。スーパースターとなったカルロス麒麟との抗争から佐村らは、世間から悪人扱いされるが、佐村の自宅には落書き、いたずら電話、飼い犬への虐待が続き、私生活が脅かされていく。それでもリングでしか生きられない佐村は制裁を受けながらも、耐え続けるというもの。これは当然、ラッシャー木村をモチーフにしているけど、晩年のマイクパフォーマンスの裏でこんな凄まじい人生を送っていたかと思うと泣けてくる。
 もう1つは5話目「太陽がいっぱい」。崩壊寸前のプロレス団体が賞金1億円をかけてバトルロイヤルを開催し、レスラー達がガチで参戦するんだけど、樋口毅宏らしいドロドロで血みどろで殺戮な描写が続き、負け犬達の情念がリング上にうずまいていた。
 しっかし、あのモハメドアリ戦、アンドレ戦、ホーガン戦など猪木の試合、鶴竜、ハンセン、佐竹、メガネスーパーなどなどをリアルタイムで観ていた自分としては、この小説はほんと泣ける。樋口毅宏らしいオマージュ満載なプロレス小説だった。

cf. 樋口毅宏 読破 List
- さらば雑司ヶ谷 (2009)
- 民宿雪国 (2010)
- 雑司ヶ谷R.I.P. (2011)
- テロルのすべて (2011)
- 二十五の瞳 (2012)
- ルック・バック・イン・アンガー (2012)
- タモリ論 (2013)
- 甘い復讐 (2014)
- 愛される資格 (2014)
- ドルフィン・ソングを救え! (2015)
- さよなら小沢健二-1994-2015 樋口毅宏サブカルコラム全集- (2015)
- 太陽がいっぱい (2016)

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Friday, July 20, 2018

「Solo:A Star Wars Story/ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」パンフレット(限定版・通常版)を読んだ

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 2018/6/29、初日にニコタマで観た「Solo:A Star Wars Story/ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」。その時に劇場で買った2種類のパンフレット、通常版と限定版について。
 まずは通常版の方だけど、表紙はソロ、チューイにファルコンと鉄板デザイン。その中身だけど、豊富な写真とともに前半のストーリーがしっかり書かれていて、それに登場するキャラクター、惑星、新登場したマッドトルーパーとミンバン・トルーパーにレンジ・トルーパー、ドロイド、武器にVehiclesなどの解説あり、ミレニアム・ファルコンの詳細が載っている。さらにAlden Ehrenreich(as Han Solo)、Woody Harrelson(as Tobias Beckett)、Emilia Clarke(as Qi'ra)、Donald Glover(as Lando Calrissian)ら主要キャスト・インタビュー、監督したRon Howardnやファルコンのリードモデラーである成田昌隆のインタビュー、コンセプトアートなどが収録されている。ほんと充実の1冊。
 そして限定版。表紙はファルコンが描かれていて、これが美しい。で、通常版よりもコンセプトアートやグラビアページが8ページほど増えていて、ファルコンのA3サイズ特製ポスターが付いている。たしかに豪華。
 ともかく、両方持っていたいパンフだった。

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Thursday, July 19, 2018

「6万人の患者が改善! 腰痛・肩こり・頭痛を解消 寝るだけ整体/田中宏」を読んだ

Nerudakeseitai 先月ひどい腰痛になった時に読んでみた「6万人の患者が改善! 腰痛・肩こり・頭痛を解消 寝るだけ整体/田中宏」(アスコム)について。
 これ、首の曲りに沿って作ったバスタオル枕であお向けになって一晩寝るだけで全身のゆがみが直るという簡単整体法。で、その効果は腰痛、肩こり、頭痛から首の痛みやこり、疲れ目、坐骨神経痛、股関節痛、ひざ痛、めまい、 便秘、冷え性にも効くということらしい。確かに横を向いて寝るとどこかに負担がかかっていることは素人でもわかるし、最近床の上に直接寝転がることもあるけど、その固さとともにあお向けの気持ちよさがわかった気がする。
 それにしても先月のぎっくり腰はほんとつらかった。ストレッチで体の筋を伸ばすこと、適度な運動をすること、暴飲暴食を控えること...当たり前のことをしっかりやることを身をもって知った6月だった。

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Tuesday, July 17, 2018

「一分間だけ/原田マハ」を読んだ

Mahaharada_1fundake ほんと読みまくってる原田マハ。世田谷中央図書館で借りて読んでみた「一分間だけ」(宝島社文庫)について。
 こんなあらすじ。ファッション誌JoJoで働く"藍"は、雑誌の取材で訪れたペットショップでゴールデンリトリーバーの"リラ"と出会う。ショップの店員さんに「今日買わなければ殺処分される」と言われ、藍はリラと恋人のコピーライター"浩介"と3人で暮らすことにしたのだ。しかし、都心から郊外へ引っ越した途端、藍の生活は一変し、仕事が生き甲斐の藍は仕事に忙殺されて、何を愛し何に愛されているかを見失っていく。そして浩介が去り、残されたリラとの生活にも苦痛を感じ始めた頃、藍はリラが癌であると告知を受け、リラと闘病生活をはじめることになる...。
 これ、殺処分寸前のゴールデンレトリーバーの仔犬リサと出会い、看取るまでの物語。正直、主人公が生活での感情のもつれをそのままリラにあたったり、でもリラに見つめられると途端に自己を冷静に見れたりと、凄くリアリティを感じた。
 自分も犬を飼っていて、毎朝散歩をしていると、わんこ達は石ころや草や他の犬のマーキングやひからびたミミズを一生懸命嗅いでたり、グイグイひっぱたり、ちゃんとついてきてるか振り返ってこっちをみたりしている。また、こっちがなんか緊張したり、焦ったりしたりしてると、それを感じて心配そうにじーっと見ている。で、わんこ達が病気になったり、フードを食べなかったり、下痢したり、散歩を嫌がったりと困ったことや心配ごともある。でもひたすら慕ってくれる純粋無垢な存在には、こっちも無償の愛で応えたくなるし、そんな毎日が続いているのがうれしい。
 最期のことを思うと、正直読むのをためらっていた小説だったけど、やっぱり泣けてしまった。リアルで痛く苦しく、強く明るい作品でした。

cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- 一分間だけ (2007)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 翼をください (2009)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 星がひとつほしいとの祈り (2010)
- まぐだら屋のマリア (2011)
- 永遠をさがしに (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 旅宿おかえり (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
- ジヴェルニーの食卓 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 太陽の棘 (2014)
- 奇跡の人 The Miracle Worker (2014)
- あなたは、誰かの大切な人 (2014)
- 暗幕のゲルニカ (2016)
- デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life (2016)
- リーチ先生 (2016)
- 恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
- アノニム (2017)
- たゆたえども沈まず (2017)

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Wednesday, July 11, 2018

「苦汁200%/尾崎世界観」を読んだ

Sekaikanozaki_kuju200 去年2017年に読んだクリープハイプ・尾崎世界観が書いた日々の日記風のエッセイ「苦汁100%」(2017)。その続編「苦汁200%」(文藝春秋)について。
 本当に大切なことは書かないし、書けないと言いながら、書いてる。言っちゃいけないことは書かないけど、ほんとのこと書いてる気がする。で、今回は2017年2月から9月までの約半年のことが書かれてるんだけど、話題としてはシングル「イト」、この日記第1弾の「苦汁100%」、そしてツアーと夏場はフェス。そのシングルや本については、もっと売れたいと切望し、売れるためにブーブー言いながらもプロモーションをがんばってる。で、フェスについては金沢での百万石音楽祭、北海道のJOIN ALIVE、ROCK IN JAPAN FESやSPACE LOVE SHOWERなどに向けてのリハから出演前の異様な緊張感、Liveがちゃんとできたか、打ち上げまで気分よく参加できたかまでを書いている。でも、SUMMERSONICでは客の入りが悪いことを嘆き、でもクリープハイプを選んでくれた客に感謝している。このあたりって、音楽を聴いてるこっちはほんとよくわからないことだったんで、面白い。
 それ以外は、J-WAVEやスペシャで仕事して、髪をきって、鍼治療行って、歯医者行って、実家の家族とスワローズを愛している日々。

 7月11日
 作詞をして文章を書いて、夜を過ごした。真夜中3時過ぎ、開け放した窓から、女性の泣き声が聞こえる。こんな時間に男にでも放り出されたんだろうか。まったく酷いことをするもんだ。せめて朝まで待ってやれば良いのに、血も涙も無い野郎だ。と思ったけれど、自分だって変わらないだろう、きっと同じようなことをしてきたんだ。 いつか泣かせたあの人の泣き声も、見知らぬ誰かが聞いたはずだ。本当に悲しそうで、やるせない気持ちが部屋に充満して困った。泣いているあの人に良いことがありますように、とか願う前に、自分が泣かせたあの人の幸せを祈れよ。

 こんな文書って書く尾崎って、天の邪鬼で自意識過剰で赤裸々なんだけど、自分もきっとこんなもんなんで、なんか理解できるし、共感できるし、結局好感もてる。そんな尾崎世界観の日記でした。

cf. 尾崎世界観 読破 List
- 祐介 (2016)
- 苦汁100% (2017)
- 苦汁200% (2018)

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