Wednesday, May 14, 2025

「東京の銭湯」を読んだ

Tokyonosento MOOK本として刊行された「東京の銭湯」(BOOKぴあ)について。
 これ、大きめサイズの雑誌MOOKで、老舗銭湯からリニューアルの個性派銭湯まで、55もの東京の銭湯が載っている。どの銭湯も東京を代表する銭湯ばかりで、これは素晴らしい。

 一応、載っている全銭湯、行ったことあるけど、もう一度とひっかかったのはココ。
・帝国湯(荒川区)
・藤の湯(世田谷区)
・吉野湯(江戸川区)
・深川温泉 常盤湯(江東区)※リニューアル
・辰巳湯(江東区)
・天狗湯(杉並区)
・梅の湯(荒川区)
・富士の湯(練馬区)
・鶴の湯(江戸川区)
・たつの湯(練馬区)
・熱海湯(新宿区)
・一の湯(中野区)
・稲荷湯(北区)
・雲翠泉(荒川区)
・湯どんぶろ栄湯(台東区)
・黄金湯(墨田区)
・狛江湯(狛江市)※リニューアル
・堀田湯(足立区)
・五色湯(豊島区)※リニューアル
・千代の湯(目黒区)
・大蔵湯(町田市)
・月見湯温泉(世田谷区)
・宮城湯(品川区)
・千代乃湯(三鷹市)
・深大湯(調布市)
・富士見湯(品川区)※リニューアル
・練馬 湯遊邸 松の湯(練馬区)※リニューアル
・ひだまりの泉 萩の湯(台東区)
・富士見湯(昭島市)
・お湯どころ野川(狛江市)

 ひとっ風呂浴びにいきたくなる。

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Tuesday, May 13, 2025

「人に強くなる極意/佐藤優」を読んだ

Masarusato_hitonitsuyoku 会社の本棚から借りて読んでみた佐藤優の「人に強くなる極意」(青春文庫)について。
 「怒らない」、「びびらない」、「飾らない」、「侮らない」、「断らない」、「お金に振り回されない」、「あきらめない」、そして「先送りしない」という心持ちをどんな時に持つべきかを示した実用書。あきらめないことが執着になっていないか、 あきらめることとあきらめられないことを自分の中で仕分けするとか、断らないことで人間関係も能力も増えていくとか、先回りをしすぎず、俯瞰してやることの優先順位をつけるとか、仕事ができるひとは仕事との遠近感をもってるとか、なかなか共感できることが多い。
 佐藤優は主任分析官として対ロシア外交の最前線で活躍するも、鈴木宗男事件に連座となり、2002年に背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、起訴され、2009年に有罪確定となり、512日間の勾留となっている。ここ数年、手嶋龍一のインテリジェンス小説を読んで、親交のある佐藤優が気になっていた。ふだん、この手のビジネス実用書はめったに読まないけど、人にも組織にも強くなる処世が書かれてた。

cf. 佐藤優 読破 List
- 人に強くなる極意 (2019)

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Friday, May 09, 2025

「リヴァプールのパレット/大崎善生」を読んだ

Yoshioosaki_liverpoolnopalette 大崎善生の遺稿「リヴァプールのパレット」(KADOKAWA)について。

 ・「リヴァプールのパレット」:
 僕は医者から手遅れだち宣言された病で病室で過ごす中、何十年も封印してきた妹の記憶が蘇る。妹もまた若くして病に倒れ、余命が短いことを告げられていた。彼はカセットに録ったビートルズの音楽を病室の妹に届け続ける...。
 ・「僕たちの星」:
 僕は高校生の頃、消極的に美術部に入った。絵を描くのは苦手だったし、そもそもあまり好きではなかったけど、次第にキャンバス作りに熱中していた。そんな僕は美術部の中で抜群のデッサン力も持つ先輩の比奈子に小樽へデッサンに行かないかと声をかけられた...。
 ・「彼女が悲しみを置く棚」:
 僕は中目黒のスペインバルにたまたま入った。そこはママが一人で切り盛りしていた。そのママは11年ぶりに再会した女友達の多恵で、大学のころつきあっていた美也子の葬式以来の再会だった...。
 ・【祝辞】声なき祝辞:
 声帯を摘出したことを明かし、夫人が代読した藤井聡太王位の就位式祝辞。

 絶筆となった「リヴァプールのパレット」。北海道を舞台に、余命宣告を受け死期を悟る中で、かつてまだ若くして病により世を去った妹を思うこの作品。身を削りながら物語を綴っているんだけど、不思議とそこには悲壮感のようなものが感じられない。初めて読んだ「ロックンロール」、好きだった「パイロットフィッシュ」や「アジアンタムブルー」、「別れの後の静かな午後」、「優しい子よ」、「ディスカスの飼い方」と変わらない綺麗でみずみずしい文章だった。

 先日、茅ヶ崎図書館のHPで借りたい本を探していたとき、ひさしぶりに大崎善生の名前があった。そして、2022年に咽頭がんのため声帯を全摘出し、2024年8月3日に下咽頭がんのため66歳で亡くなっていたことを知った。あんなに好きな作家だったのに、いままで知らなかったことが情けない。大崎さんの新しい作品をもう読めないと思うと残念でならない。ご冥福をお祈りいたします。

cf. 大崎善生 読破 List
聖の青春 (2000)
将棋の子 (2001)
パイロットフィッシュ (2001)
アジアンタムブルー (2002)
九月の四分の一 (2003)
ドナウよ、静かに流れよ (2003)
ロックンロール (2003)
孤独か、それに等しいもの (2004)
別れの後の静かな午後 (2004)
ドイツイエロー、もしくはある広場の記憶 (2005)
優しい子よ (2006)
タペストリーホワイト (2006)
傘の自由化は可能か (2006)
スワンソング (2007)
ディスカスの飼い方 (2009)
聖なる夜に君は/奥田英朗・角田光代・大崎善生・島本理生・盛田隆二・蓮見圭一 (2009)
存在という名のダンス (2010)
Railway Stories (2010)
ランプコントロール (2010)
ユーラシアの双子 (2010)
西の果てまで、シベリア鉄道で -ユーラシア大陸横断旅行記 (2012)
エンプティスター (2012)
赦す人 (2012)
孤独の森 <「存在という名のダンス」改題> (2012)
さようなら、僕のスウィニー <「Railway Stories」改題> (2014)
ロストデイズ (2015)
いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件 (2016)
- リヴァプールのパレット (2025)

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Thursday, April 24, 2025

「暗黒戦鬼グランダイヴァー/誉田哲也」を読んだ

Tetsuyahonda_grandiver 誉田哲也の「暗黒戦鬼グランダイヴァー」(KADOKAWA)、茅ヶ崎図書館で借りて読んでみた。
 こんなあらすじ。麻薬と暴力で荒廃した近未来の東京。警視庁機動制圧隊の"深町辰矛"は「ダイバースーツ」と呼ばれる装甲防護服に身を包み、反社会的勢力「異人」の生け捕りを任務としていた。その職務中、辰矛は異人グループから襲撃を受けて瀕死の重傷を負い、さらに同僚と恋人を目の前で殺されてしまう。そんな地獄から辰矛を救ったのは、異人をも凌ぐ暴力で敵を薙ぎ倒す「漆黒のダイバー」だった...。
 これ、誉田哲也らしい暴力と殺戮を描いたハードな近未来警察小説で、不法移民に占拠された日本をダークヒーローが救うというもの。甘い入国管理が引き起こす国内の治安悪化で、国家が内部から崩壊していくという近未来を描いている。正義の執行人がちょっと漫画っぽいところはあるけど、これはこれであり。

cf. 誉田哲也 読破 List
妖の華 (2003)
アクセス (2004)
吉原暗黒譚 (2004)
春を嫌いになった理由 (2005)
疾風ガール (2005)
ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
ストロベリーナイト (2006)
ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
ジウIII 新世界秩序 (2006)
月光 (2006)
ソウルケイジ (2007)
武士道シックスティーン (2007)
国境事変 (2007)
シンメトリー (2008)
武士道セブンティーン (2008)
ヒトリシズカ (2008)
ガール・ミーツ・ガール (2009)
武士道エイティーン (2009)
ハング (2009)
インビジブルレイン (2009)
主よ、永遠の休息を (2010)
世界でいちばん長い写真 (2010)
歌舞伎町セブン (2010)
感染遊戯 (2011)
レイジ (2011)
ドルチェ (2011)
あなたの本 (2012)
誉田哲也 All Works/誉田哲也(監修) (2012)
痛み/貫井徳郎・福田和代・誉田哲也 (2012)
あなたが愛した記憶 (2012)
幸せの条件 (2012)
ブルーマーダー (2012)
ドンナ ビアンカ (2013)
増山超能力師事務所 (2013)
Qrosの女 (2013)
ケモノの城 (2014)
黒い羽 (2014)
歌舞伎町ダムド (2014)
インデックス (2014)
武士道ジェネレーション (2015)
プラージュ (2015)
硝子の太陽N-ノワール (2016)
硝子の太陽R-ルージュ (2016)
増山超能力師大戦争 (2017)
ノーマンズランド (2017)
あの夏、二人のルカ (2018)
ボーダレス (2018)
背中の蜘蛛 (2019)
妖の掟 (2020)
もう、聞こえない (2020)
オムニバス (2021)

フェイクフィクション (2021)
歌舞伎町ゲノム (2021)
アクトレス (2022)
マリスアングル (2023)

首木の民 (2024)
- 暗黒戦鬼グランダイヴァー (2024)

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Tuesday, April 15, 2025

レコード・コレクターズ 2025年4月号

Rc202504 サザン特集の「レコード・コレクターズ 2025年4月号」について。
 まずは、桑田佳祐インタヴュー。メールインタビューとのことで、対面よりもどこか盛ったところや過剰な感じがいい。特に幼少時代の茅ヶ崎の話がよくて、かつてあった茅ヶ崎パシフィックホテルのくだりがたまんない。よくこのあたりも散歩してるけど、ここのそんな栄枯盛衰があったとは。
 あとよかったのは、ヒストリー+ディスコグラフィーでのシングル編。アルバムへの収録の有無、B面のバージョン違いなど、よくぞここまで調べたもんだ。それにしても、「東京VICTORY」以降はダウンロードとなり、いわゆるシングルはリリースされていない。シングルでしか聴けないB面、再開してほしい。
 これ以外にも、奥田民生のボックスセット「記念ライダー30号」とか、ストリート・スライダーズの復活野音LiveのBD可などがツボ。ひさしぶりに買ったレコード・コレクターズ、侮れない。

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Thursday, April 10, 2025

「俺たちの箱根駅伝/池井戸潤」を読んだ

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 茅ヶ崎図書館で借りて読んだ池井戸潤の「俺たちの箱根駅伝」(/)(文藝春秋)について。
 こんなあらすじ。明誠学院大学陸上競技部は箱根駅伝で連覇したこともある名門だったが、2年連続で本選出場を逃していた。主将"青葉隼斗"にとって、10月の予選会が箱根へのラストチャンスだが、箱根の魔物が襲いかかる。一方、「箱根駅伝」中継を担う大日テレビ スポーツ局では、プロデューサーの"徳重"は、高い視聴率を求める編成局長の"黒石"からのプレッシャーに直面し、降ってきた難題に頭を抱えていた...。
 これ、箱根駅伝を舞台に、大学陸上競技部の選手たちとテレビ局スタッフの奮闘を描いた人間ドラマ。箱根駅伝の本選出場を逃した選手たちは関東学生連合チームとして再起を図れるか、テレビマンたちはその矜持と「箱根」中継のスピリットを守れるか。?選手たちの汗と涙、ひたむきさを通して、人生における挑戦や挫折、そして再起を教えてくれる。
湘南に移住して、3回ほど箱根駅伝をリアルに応援したけど、あの感動はたまらないもの。いやー、ひさしぶりに小説読んで、何度も泣きました。

cf. 池井戸潤 読破 List
架空通貨 (2003)
仇敵 (2003)
株価暴落 (2004)
オレたちバブル入行組 (2004)
銀行仕置人 (2005)
シャイロックの子供たち (2006)
空飛ぶタイヤ (2006)
鉄の骨 (2009)
民王 (2010)
下町ロケット (2010)
新装版 不祥事 (2011)
かばん屋の相続 (2011)
ルーズヴェルト・ゲーム (2012)
七つの会議 (2012)
ようこそ、わが家へ (2013)
下町ロケット2 ガウディ計画 (2015)
陸王 (2016)
アキラとあきら (2017)
花咲舞が黙ってない (2017)
下町ロケット ゴースト (2018)

下町ロケット ヤタガラス (2018)
ノーサイド・ゲーム (2019)
民王 シベリアの陰謀 (2021)
ハヤブサ消防団 (2022)

- 俺たちの箱根駅伝 (2024)

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Wednesday, April 09, 2025

代官山通信 Vol.169

Daikanyama169 ちょっと前に届いたサザンFAN CLUBの会報「代官山通信 Vol.169」について。
 今号は、LIVE TOUR 2025 Thank You So Much!!特集。石川公演のライブフォト、メンバーへのインタビューなどがネタバレにならない程度に載っている。ともかく5月の東京ドームが楽しみです。
 それにしても、JAPANを読み、BRUTUSを読み、レコードコレクターを読み、録画した出演番組を観て、ALBUMを聴きまくれる幸せ。浮かれています。でも10年ぶりだからしょーがない。

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Tuesday, April 08, 2025

BRUTUS 1026

Brutus1026 サザン特集「私たちはいつも、サザンを口ずさむ。」の「BRUTUS 1026」(2025/3/15)について。
 桑田佳祐、原由子、松田弘、関口和之、野沢秀行のサザン全メンバーへのインタビュー記事、この1月から始まった『LIVE TOUR 2025「THANK YOU SO MUCH!!」』の石川と神戸の公演レポートと舞台袖フォト、内村光良、岡村靖幸、友近や永野が語るサザンの魅力など盛りだくさんの内容。
 で、個人的によかったのは「よむサザン」。265曲のサザンの歌詞からワンフレーズを選び出し、楽曲を説明するというもの。この量も半端ない。BRUTUS編集部のサザン愛がこれでもかと伝わった。
 しっかし、最近サザンがらみでひさしぶりに雑誌を読んでるけど、忘れていたページをめくる感覚がいいです。

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Tuesday, March 25, 2025

「首木の民/誉田哲也」を読んだ

Tetsuyahonda_kubikinotami 誉田哲也の「首木の民」(双葉社)、茅ヶ崎図書館で借りて読んでみた。
 こんなあらすじ。大学の客員教授"久和"が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。その逮捕理由は、久和が運転する車の中から、血が付いた他人の財布が発見されたためだった。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の"佐久間"に対し「公務員を信用していない」と言い、取調べは一向に進まなかった。一方、財布の持ち主を捜していた志村署の"中田"は、持ち主のフリーライター"菊池"に行き着く...。
 これ、タイトル読んで誉田哲也らしい狂気連続残虐殺人モノと思って読み始めたが、犯罪小説のフリした経済小説。しかも、戦後社会で綿々と続く欺瞞を暴いた社会派な小説だった。「国費は税収だけで賄うべき」という財務省の深い闇を描いていて、とても難しいけど、日本の借金について考えさせられた。誉田哲也の世界が広がった1冊。

cf. 誉田哲也 読破 List
妖の華 (2003)
アクセス (2004)
吉原暗黒譚 (2004)
春を嫌いになった理由 (2005)
疾風ガール (2005)
ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
ストロベリーナイト (2006)
ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
ジウIII 新世界秩序 (2006)
月光 (2006)
ソウルケイジ (2007)
武士道シックスティーン (2007)
国境事変 (2007)
シンメトリー (2008)
武士道セブンティーン (2008)
ヒトリシズカ (2008)
ガール・ミーツ・ガール (2009)
武士道エイティーン (2009)
ハング (2009)
インビジブルレイン (2009)
主よ、永遠の休息を (2010)
世界でいちばん長い写真 (2010)
歌舞伎町セブン (2010)
感染遊戯 (2011)
レイジ (2011)
ドルチェ (2011)
あなたの本 (2012)
誉田哲也 All Works/誉田哲也(監修) (2012)
痛み/貫井徳郎・福田和代・誉田哲也 (2012)
あなたが愛した記憶 (2012)
幸せの条件 (2012)
ブルーマーダー (2012)
ドンナ ビアンカ (2013)
増山超能力師事務所 (2013)
Qrosの女 (2013)
ケモノの城 (2014)
黒い羽 (2014)
歌舞伎町ダムド (2014)
インデックス (2014)
武士道ジェネレーション (2015)
プラージュ (2015)
硝子の太陽N-ノワール (2016)
硝子の太陽R-ルージュ (2016)
増山超能力師大戦争 (2017)
ノーマンズランド (2017)
あの夏、二人のルカ (2018)
ボーダレス (2018)
背中の蜘蛛 (2019)
妖の掟 (2020)
もう、聞こえない (2020)
オムニバス (2021)

フェイクフィクション (2021)
歌舞伎町ゲノム (2021)
アクトレス (2022)
マリスアングル (2023)

- 首木の民 (2024)

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Friday, March 14, 2025

ROCKIN'ON JAPAN 2025年3月号

Japan202503 「ROCKIN'ON JAPAN 2025年3月号」について。

 ●サザンオールスターズ:
 10年ぶり16枚目のAlbum「THANK YOU SO MUCH」リリースのサザン。桑田佳祐のリリース前最速インタビューだったけど、やっぱりに気になるのは、デビュー前に作られた曲「悲しみはブギの彼方に」。3/19発売でのCD開封の儀をしてから全曲聴こうと思ってるんだけど、どんな曲なんだろ。全曲レビューも聴いてから読もうと思う。ともかく楽しみ。

 これ以外では、04 Limited Sazabys、エレファントカシマシ、THE BACK HORN、電気グルーヴの「シン・メロン牧場─花嫁とパイプのけむり」に、別冊COUNTDOWN JAPAN 24/25。

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