Tuesday, November 28, 2023

「新装版 ハゲタカ/真山仁」を読んだ

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 茅ケ崎図書館をウロウロしてて読んでみたくなった真山仁の「新装版 ハゲタカ」(/)(講談社文庫)について。
 こんなあらすじ。バブル崩壊後の1997年、ニューヨークの投資ファンド運営会社社長"鷲津政彦"は、不景気に苦しむ日本に帰国した。当時、大手都市銀行の三葉銀行は不良債権処理の一環として、不良債権の一括売却というバルクセールを予定しており、三葉銀行資産流動対策室長"芝野健夫"と取引の当事者同士として出会う。その後鷲津は不良債権処理だけでは飽き足らず、本格的な企業買収に乗り出した...。
 これ、不良債権を抱え瀕死状態にある企業の株や債券を買い叩き、手中に収めた企業を再生し莫大な利益をあげる、バルチャー(ハゲタカ)・ビジネスを描いた経済小説。架空の企業として描いているけど、三和銀行、金谷ホテル、東ハト、足利銀行、カネボウと、実際の企業がモデルとなっていて、企業買収の凄まじさが伝わって、イッキに読んだ。この「ハゲタカシリーズ」、ジワジワと読んでいきたい。

cf. 真山仁 読破 List
- 新装版 ハゲタカ (2013)

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Monday, November 27, 2023

「いいお湯でした。/小山薫堂(原案)・冬川智子(作画)」を読んだ

Kundokoyama_iioyudeshita 映画「湯道」のスピンオフコミック「いいお湯でした。/小山薫堂(原案)・冬川智子(作画)」(幻冬舎)について。
 こんなあらすじ。とある町で常連客に支えられながら存在する少し時代遅れな銭湯「まるきん温泉」に住み込みで働いている看板娘"秋山いづみ"は、今日も明るく開店準備に大忙し。常連客でにぎわう様子を番台から眺めているうちに、ふと以前の自分の姿を思い出す...。服飾メーカーに勤務していた1年ほど前、ふとしたきっかけから近所の銭湯へ行かなければならないことに。最初はその場限りの銭湯通いのはずだったが、大きな壁画、湯気の香り、賑やかな人々が集う<癒しの空間>と出会い、次第に銭湯の魅力に惹きこまれていく...。

 これ、銭湯「まるきん温泉」で働く橋本環奈が演ずる"秋山いづみ"の前日譚。このコミックに出てくる銭湯はこれ(〇:湯活済み)。
・小杉湯(杉並区):〇
・稲荷湯(北区):〇
・タカラ湯(足立区):〇
・清水湯(神奈川県鎌倉市):〇

 最近仕事もいろいろあるんで、また材木座の「清水湯」に行きたくなった。

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Wednesday, November 22, 2023

「決戦は日曜日/高嶋哲夫」を読んだ

Tetsuotakashima_kessenhanichiyobi 茅ヶ崎市図書館で借りた高嶋哲夫の「決戦は日曜日」(幻冬舎文庫)について。
 こんなあらすじ。"谷村#は地方都市に強い地盤を持つ大物議員の私設秘書。次の期を最後に引退を考えていた議員だったが、選挙の直前に病に倒れてしまう。その後継者に指名されたのが自由奔放で破天荒で、世間知らずな一人娘の"有美"だった...。
 これ、選挙を舞台にしたポリティカルコメディ。まず、高嶋哲夫ってこんな感じの小説を書くなんてびっくりした。日本を変えようと考える政治家になれるのかという成長譚だけど、正直微妙。うーん、いまいち。

cf. 高嶋哲夫 読破 List
首都感染 (2010)
東京大洪水 (2010)
富士山噴火 (2015)
日本核武装 (2016)
ハリケーン (2018)
紅い砂 The Wall (2020)
バクテリア・ハザード (2020) * ペトロバグ(2007 改題/再編集)
EV イブ (2021)
- 決戦は日曜日 (2021)

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Tuesday, November 21, 2023

ROCKIN'ON JAPAN OCTOBER 2023

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 「ROCKIN'ON JAPAN OCTOBER 2023」について。今年も「別冊 ROCK IN JAPAN FES. 2023」めあてで買ったJAPAN10月号。

●ROCK IN JAPAN FES. 2023:
8/12(土)、2003年から今年2023年の21年間、2度のコロナで開催中止を乗り越えて、19回目のRock In Japan Fes.2023参加。場所は千葉の蘇我スポーツ公園。秋山黄色、サンボマスター、打首獄門同好会、[Alexandros]、女王蜂、そしてあいみょん...。この別冊を読むと、26万5千人の熱さが伝わってくる。来年はひたちなかに帰れるかもしれない。そんな夏の思い出の1冊だった。

 これ以外の記事では、クリープハイプあたり。

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Sunday, November 19, 2023

「トリップ/角田光代」を読んだ

Mitsuyokakuta_trip 最近ごぶさたの角田光代。藤沢ジュンク堂で買って読んでみた「トリップ」(光文社文庫)について。
 こんなあらすじ。普通の人々が平凡に暮らす東京近郊の街。駆け落ちしそびれた高校生、クスリにはまる日常を送る主婦、パッとしない肉屋に嫁いだ主婦、やさぐれた専業主夫、大学の同級生をつけ回すストーカー、歳上の不倫相手が離婚したため結婚せざるを得なくなった男...。みな、日常とはズレた奥底、秘密を抱えている。

 これ、東京郊外のどこにでもあるような街の中で暮らすどこにでもいそうな人々の葛藤、挫折、日常の閉塞感を描いた連作小説。違和感を引きずりながら、どの話も救いがないまま終わってしまうんだけど、平凡な日常と異状な日常との境界線の描き方がよかった。

●収録作品:「空の底」/「トリップ」/「橋の向こうの墓地」/「ビジョン」/「きみの名は」/「百合と探偵」/「秋のひまわり」/「カシミール工場」/「牛肉逃避行」/「サイガイホテル」

cf. 角田光代 読破 List
キッドナップ・ツアー (1998)
ちいさな幸福 All Small Things (2004)
- トリップ (2004)
ぼくとネモ号と彼女たち (2006)
八日目の蝉 (2007)
ロック母 (2007)
三面記事小説 (2007)
森に眠る魚 (2008)
聖なる夜に君は/奥田英朗・角田光代・大崎善生・島本理生・盛田隆二・蓮見圭一 (2009)
紙の月 (2012)

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Friday, November 03, 2023

「フリーター、家を買う。/有川浩」を読んだ

Hiroarikawa_freeteriewoku 茅ヶ崎市立図書館で初めて借りた本は、たまに読んでる有川浩の「フリーター、家を買う。」(幻冬舎文庫)。
 こんなあらすじ。誠治は就職先を3ヶ月でやめて、アルバイトも続かないフリーター。自堕落で気儘に暮らす"甘ったれ"の25歳だったが、そんな時、母のうつ病が発覚する...。
 新卒3ヶ月で会社を辞めて腐っていた主人公が病気の母親を支えるために一念発起し、バイトに精を出し、職探しに奔走するという再生の話。主人公が成長していくとともに、家族自体も再生していく。人はこうも変われるのかと思いながらも、さわやかな読後感がいい。

cf. 有川浩 読破 List
図書館戦争 図書館戦争シリーズ(1) (2006)
図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2) (2006)
レインツリーの国 (2006)
クジラの彼 (2007)
図書館危機 図書館戦争シリーズ(3) (2007)
図書館革命 図書館戦争シリーズ(4) (2007)
阪急電車 (2008)
別冊図書館戦争I 図書館戦争シリーズ(5) (2008)
別冊図書館戦争II 図書館戦争シリーズ(6) (2008)
- フリーター、家を買う。(2009)
ヒア・カムズ・ザ・サン (2011)
空飛ぶ広報室 (2012)
明日の子供たち (2014)
キャロリング (2014)
アンマーとぼくら (2016)

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Sunday, October 15, 2023

「歌舞伎町ゲノム/誉田哲也」を読んだ

Tetsuyahonda_kabukichogenom ずっと読んでる誉田哲也。"歌舞伎町セブン"シリーズから「歌舞伎町ゲノム」(中公文庫)について。
 これ、ジロウ、市村、杏奈、シン、陣内のそれぞれの視点で描かれる5編連作の短編集。それぞれこんなあらすじ。
 ●「兼任御法度」:
 三人組の大学のラグビー部OBによる極悪非道なレイプ事件が起きる。被害者の女性は自殺し、思い詰めた婚約者は歌舞伎町セブンに復讐を依頼する...。
 ●「凱旋御法度」:
 歌舞伎町ナンバーワンホストのテルマが雇ったひとがよいエジプト人運転手のアイマンが交通事故で死亡する。間近に帰国を控えたアイマンは何者かに暴行を加えられ、フラフラになったところを車にはねられたらしい。市村は半ば強引にテルマから依頼を受ける...。
 ●「売逃御法度」:
 杏奈は、29歳の女性からの恋愛相談という触れ込みだったのに、親友の35歳の女性が会社役員の男性に弄ばれて亡くなったので、男性を殺して欲しいという依頼を受ける。報酬は破格の300万...。
 ●「改竄御法度」:
 シンが特殊清掃の仕事で処理したのはホストの死体だった。その仕事に行く前、シンはヤクザから逃げる少女からICレコーダーを預かった...。
 ●「恩赦御法度」:
 ある夜、陣内にフリーライターの土屋昭子からの助けを求めるメールが入る...。

 現代の必殺仕置人"歌舞伎町セブン"の暗躍を描いた<ジウ> サーガ第9弾。法の網をかいくぐり、悪行の限りを尽くす悪党どもに復讐の鉄槌を下す。いい意味でサクっとスッキリできる短編です。

cf. 誉田哲也 読破 List読破 List
妖の華 (2003)
アクセス (2004)
吉原暗黒譚 (2004)
春を嫌いになった理由 (2005)
疾風ガール (2005)
ジウI 警視庁特殊犯捜査係 (2005)
ストロベリーナイト (2006)
ジウII 警視庁特殊急襲部隊 (2006)
ジウIII 新世界秩序 (2006)
月光 (2006)
ソウルケイジ (2007)
武士道シックスティーン (2007)
国境事変 (2007)
シンメトリー (2008)
武士道セブンティーン (2008)
ヒトリシズカ (2008)
ガール・ミーツ・ガール (2009)
武士道エイティーン (2009)
ハング (2009)
インビジブルレイン (2009)
主よ、永遠の休息を (2010)
世界でいちばん長い写真 (2010)
歌舞伎町セブン (2010)
感染遊戯 (2011)
レイジ (2011)
ドルチェ (2011)
あなたの本 (2012)
誉田哲也 All Works/誉田哲也(監修) (2012)
痛み/貫井徳郎・福田和代・誉田哲也 (2012)
あなたが愛した記憶 (2012)
幸せの条件 (2012)
ブルーマーダー (2012)
ドンナ ビアンカ (2013)
増山超能力師事務所 (2013)
Qrosの女 (2013)
ケモノの城 (2014)
黒い羽 (2014)
歌舞伎町ダムド (2014)
インデックス (2014)
武士道ジェネレーション (2015)
プラージュ (2015)
硝子の太陽N-ノワール (2016)
硝子の太陽R-ルージュ (2016)
増山超能力師大戦争 (2017)
ノーマンズランド (2017)
あの夏、二人のルカ (2018)
ボーダレス (2018)
背中の蜘蛛 (2019)
妖の掟 (2020)
もう、聞こえない (2020)
オムニバス (2021)

フェイクフィクション (2021)
- 歌舞伎町ゲノム (2021)
アクトレス (2022)

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Sunday, June 11, 2023

代官山通信 Vol.162

Daikanyama162 ちょっと前に届いたサザンFAN CLUBの会報「代官山通信 Vol.162」について。
 今号は、原由子 スペシャルライブ2023 婦人の肖像(Portrait of a Lady) 2023.3.6@鎌倉芸術館、KUWATA CUP 2022→2023あたり。

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Saturday, June 10, 2023

おとなの週末 2023年6月号

Otonanoshumatsu20230 そりゃ読むでしょということで「おとなの週末 2023年6月号 極楽の湯とメシ」について。
 広々とした浴槽で手足を伸ばせば、思わず漏れる「はぁぁ」の声。そんな銭湯に加えて、週末に出かけたい日帰り温泉やサウナ。さらに湯のあと立ち寄りたい、ちょいと一杯を楽しめる店まで...という特集。選ばれてる銭湯は、「熱海湯」(神楽坂)、「深川温泉 常盤湯」(森下)、「一の湯」(沼袋)、「東京浴場」(西小山)、「梅の湯」(西尾久)、「万年湯」(新大久保)、「稲荷湯」(滝野川)、「改正湯」(蒲田)、「久松湯」(桜台)、「日の出湯」(稲荷町)、「ふくの湯」(千駄木)となかなか好感もてるチョイス。特に「一の湯」は再訪したいし、リニューアルオープンした「深川温泉 常盤湯」は気になってる。ああ銭湯行きたい。
 さらにスムージーサワーエールのどろり酒特集もあり、最近飲んでるうちゅうブルーイングもちょっと載ってる。はじめて読んだ「おとなの週末」、いい雑誌です。ぜひ湘南特集も!!

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Friday, June 09, 2023

代官山通信 Vol.161

Daikanyama161 だいぶ前に届いたサザンFAN CLUBの会報「代官山通信 Vol.161」について。
 今号は、桑田佳祐 LIVE TOUR 2022 お互い元気に頑張りましょう!!、原坊の原さん歩 鎌倉、ムクちゃんのリフォームにまつわるエッセイあたり。

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