Tuesday, October 17, 2017

「星がひとつほしいとの祈り/原田マハ」を読んだ

Mahaharada_hoshigahoshiitono ほんと読みまくってる原田マハ。三茶Tsutayaで買って読んでみた「星がひとつほしいとの祈り」(実業之日本社文庫)について。
 女性が主人公の7つの短編集。人生の節目とか何かを決断をするときとかどんなときでも希望があると教えてくれる話ばかり。それぞれこんなあらすじ。
 ・「椿姫」:
 不倫相手の子供を宿した20代前半の新人デザイナーが中絶も考え訪れた産院で、妊娠した高校生に出会う...。
 ・「夜明けまで」:
 有名女優の母"あかり"が亡くなった。そんな母親が疎ましくて大学を出てセネガルのNGOで働いていた"ひかる"は、亡くなる直前に母が残したDVDに残された「遺骨をひとかけら持って大分の夜明まで行って欲しい」という遺言に従って、夜明に向かった...。
 ・「星がひとつほしいとの祈り」:
 35歳の売れっ子コピーライターの"文香"は、四国・道後温泉でマッサージを頼んだ盲目の老女から彼女の過去について話を聞く。老女から聞く話は、生粋の令嬢だった彼女の悲恋、彼女に献身的に仕えた女中、そして日本を襲ったあの戦争のこと...。
 ・「寄り道」:
 アラフォーの独身、いつも旅する時は晴れるハグとナガラは、青森のねぶたと秋田の竿灯を見に男鹿半島へ来ていた。そして白神山地行きのツアーに参加したところ、黒いミニスカスーツとハイヒール姿の若い女性がいた...。
 ・「斉唱」:
 シングルマザーの40代女性"梓"は、心を開かない中学生のひとり娘の"由衣"と共に自由学習のため佐渡に渡り、トキの生態を見学に行くことになった...。
 ・「長良川」:
 50代で夫を癌で亡くした"堯子"はその1年後、娘とその婚約者と共に長良川の鵜飼い見に来た。そこはかつて夫と最後の旅をした場所でもあった...。
 ・「沈下橋」:
 高知・四万十川そばの食堂で働く59歳の"多恵"は、歌手である"阿藤由愛"が大麻の罪で逃亡中というテレビニュースに接する。多恵はかつて由愛の継母だった...。

 大分、愛媛、秋田、佐渡島、岐阜、高知といろんな場所が舞台になっていて、その土地土地の情景描写がよかったし、そこで話される方言がなんかリアルで、引き込まれてしまった。個人的に一番よかったのは、「長良川」でこの後、堯子がどうするかが気になった。ちなみに、「寄り道」は、先日読んだ「あなたは、誰かの大切な人」に収録されてる「波打ち際のふたり A Day on the Spring Beach」のハグとナガラが登場している。これもいい短編集だった。

cf. 原田マハ 読破 List
- カフーを待ちわびて (2006)
- ランウェイ☆ビート (2008)
- さいはての彼女 (2008)
- キネマの神様 (2008)
- 花々 (2009)
- 本日は、お日柄もよく (2010)
- 星がひとつほしいとの祈り (2010)
- 永遠をさがしに (2011)
- 楽園のカンヴァス (2012)
- 生きるぼくら (2012)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
- ジヴェルニーの食卓 (2013)
- 総理の夫 First Gentleman (2013)
- 翔ぶ少女 (2014)
- 太陽の棘 (2014)
- あなたは、誰かの大切な人 (2014)
- 暗幕のゲルニカ (2016)
- デトロイト美術館の奇跡 DIA:A Portrail of Life (2016)
- リーチ先生 (2016)
- 恋愛仮免中/奥田英朗・窪美澄・荻原浩・原田マハ・中江有里 (2017)
- アノニム (2017)

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Monday, October 16, 2017

「Everything I need to know I learned from Star Wars-人生に フォースは 必ヨーダ-/Geof Smith-ジェフ・スミス」を読んだ

Sw_jinseiniforcehahitsiyoda ニコタマ蔦屋家電を徘徊中に、ヨーダのとぼけた表情とそのタイトルと"ダークサイドに堕ちそうなときにひらく本です。"というオビの言葉にひっかかってしまった「Everything I need to know I learned from Star Wars-人生に フォースは 必ヨーダ-/Geof Smith-ジェフ・スミス」(講談社)について。

 あんまりしないんだけど、そのまま紹介文を転記する。
 ==転記==
 「スター・ウォーズ」で大人になった人、必見!
 ヨーダの知恵、ルーク・スカイウォーカーの成長、レイア姫の勇気、アナキン・スカイウォーカーの転落、ダース・ベイダーの再生、ハン・ソロのかっこよさ、C3POとR2-D2の絆、レイの覚醒...。スター・ウォーズの物語を愛し、スター・ウォーズの人物を愛し、そのすべてから愛を受け取った者なら、この本から、なにかを学べるはず。
 友だちと家族は、あなたのそばにいる。Friends and family will stand by you.
 いつまでも、フォースとともにあらんことを。And the Force will be with you, always.

 ほんとそんな本。暖かいし、決して侮れない示唆に富んでる。それぞれの言葉がそのシーンにぴったりと合っている。いやーこんな本に出会えたのもForceのおかげ。

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Friday, October 13, 2017

rockin'on 10 October 2017

Ro1710 「rockin'on 10 October 2017」。ちょっと古いけど、気になった記事について。
 ●FUJI ROCK FESTIVAL '17 & SUMMER SONIC 2017/2017年 フジロック&サマーソニック、全記録:
 今年も楽しみにしてたフジとサマソニの特集号。フジはGorillaz、Aphex Twin、Bjork、Queens Of The Stone Age、LCD Soundsystem、JET...雨の中幻想的な写真ばかり。そしてサマソニは、Foo Fighters、Liam Gallagher、Calvin Harris、Kasabian、Sum41、Black Eyed Peas、Justice、Ride...。特にSOMICMANIAは行きたくなった。
 ●追悼 チェスター・ベニントン Chester Bennington:
 2017年3月にRock Sound誌がおこなったInterviewがこれ。Chesterが叫んだ孤独と闇について語っている。痛々しい。

 これ以外の記事では、Mick Jagger ソロ活動、Ariana Grande Live at Makuhari Messe、Foo Fighters New Album "Concrete And Gold"、Nine Inch Nails New EP "Add Violence"など。

追記:忘れないように、気になるCD/DVDを。
・Concrete And Gold/Foo Fighters (Album)
・Prophets Of Rage/Prophets Of Rage (Album)
・All The Light Above It Too/Jack Johnson (Album)

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Wednesday, October 11, 2017

「満願/米澤穂信」を読んだ

Honobuyonezawa_mangan たまに読んでいる米澤穂信さん。三茶Tsutayaで買って読んでみた「満願」(新潮文庫)について。
 これ、6つのサスペンスミステリー短編集。それぞれこんなあらすじ。
 ・「夜警」:
 頻繁に交番に訪れていたDV被害者の妻より包丁を持って夫が暴れていると通報があり、交番の警官達は現場に駆けつける。逆上して襲いかかる夫に警官が発砲して対抗するも、あえなく殉職してしまう...。
 ・「死人宿」:
 突然姿を消した彼女"佐和子"が栃木の山奥にある温泉宿で働いていることを知った主人公はその宿に車で向かい、苦労して辿り着いた宿で姿を消した理由を知る。佐和子は、自殺の名所として有名なこの宿にある温泉の脱衣所に、遺書が置き忘れられていることに気づく...。
 ・「柘榴」:
 "さおり"は、自分が美人であることを誰よりも理解していた。決して鼻にかけず、美人であることにより得られる幸せを享受し、傲慢にならないように注意する冷静さを持っていた。不思議な魅力に溢れた"佐原成海"と大学のゼミで出会ったさおりは女生徒同士で取り合いが起った中、美しさを武器に成海を得ることができた...。
 ・「万灯」:
 仕事一筋に生きる"伊丹"は、東南アジアで資源開発に挑んでいた。命がけで発展途上国でエネルギー開発を推し進める伊丹だが、賄賂は当たり前で、時には手荒な行為を選択しなければならなかった...。
 ・「関守」:
 伊豆のある田舎道、そのカーブでは年に1回のペースで車の滑落事故が起きていたが、特に急なカーブというわけでもなかった。ライターとして飯を食っている主人公は都市伝説にまつわる記事執筆の仕事を得る。ほとんどは適当に書いていたが、特集のひとつを埋めるため、その事故の現場に赴いた...。
 ・「満願」:
 学生時代に下宿していた家の奥様が刑期を終え出所することになった。弁護士の主人公はお世話になった奥様の罪を軽くしようと奔走していたが、突然「もういいんです」と控訴を断念したことに疑問を持っていた...。

 これ、6つの短編が登場人物の満願で始まり満願で終わる人間臭いミステリー。みな、利己的で他社よりも自分を優先している。ほんと願いとはえげつないと思えた短編集だった。

cf. 米澤穂信 読破 List
- ボトルネック (2006)
- インシテミル (2007)
- 儚い羊たちの祝宴 (2008)
- 追想五断章 (2009)
- 満願 (2014)
- 真実の10メートル手前 (2015)

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Tuesday, October 10, 2017

代官山通信Vol.139

Daikanyama139 ちょっと前に届いたサザンFAN CLUBの会報「代官山通信 Vol.139」について。
 前号に続き、今号の特集もSolo Debut30周年を迎えた桑田佳祐。300人の観衆を前にビルボード東京行われた「この夏、大人の夜遊びin日本で一番垢抜けた場所!!」のこと、「若い広場」のPV撮影レポート、New Album「がらくた」についてのこだわりを斎藤誠と角谷仁宣言と片山敦夫と原由子に聞くアンケートなど。特に気になったのは桑田の還暦祝いに作られた「茅ヶ崎物語~MY LITTLE HOMETOWN~」。ぜひ観たくなった。
 これ以外の記事では、松田弘と松田晋二(THE BACK HORN)の対談記事。THE BACK HORNはビクター401スタジオを使って、サザンのスタッフのサポートを受けてるなど、ここまでサザンの影響下にあるBandだったとは思わなかった。

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Thursday, October 05, 2017

「苦汁100%/尾崎世界観」を読んだ

Sekaikanozaki_kuju100 去年クリープハイプのVocalである尾崎世界観が書いた初小説「祐介」を読んでその文才に驚いた。で、世田谷中央図書館で借りて読んでみた「苦汁100%」(文藝春秋)について。
 これ、尾崎世界観が書いた日々の日記風のエッセイ。本当に大切なことは書かないし、書けないと言いながら、書いてる。言っちゃいけないことは書かないけど、ほんとのこと書いてる気がする。もっと売れたいと思い、売れてるBandを妬み、その一方でくすぶってる昔のBand友達には嫌悪感を思いっきり伝える。売れるためにプロモーションするし、自書が文芸本扱いされないことに嘆く。気取ってリハって言ってたけど、しょせんバンド練習だと言い直す。酒はやめたと言いながら、酒で気持ちいい時間を過ごしてる。そんな天の邪鬼な尾崎だけど、たまには実家に帰って、両親や弟やわんこや甥を過ごすことを喜んでる。自意識過剰で赤裸々なんだけど、自分もそんなもんなんで、なんか理解できるし、好感もてる。
 それにしても尾崎世界観の交友関係、バンドメンバーに加え、スカパラ加藤、水道橋博士、MUSICA鹿野、又吉、石崎ひゅーい、チルプソ、清水ミチコ、銀杏の峯田、マイヘア椎木にスワローズをはじめにしたプロ野球関係者に歯医者、スタイリスト、映像監督...。会社関係者ばっかの自分にとって、うらやましくなった。

cf. 尾崎世界観 読破 List
- 祐介 (2016)
- 苦汁100% (2017)

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Monday, October 02, 2017

ROCKIN'ON JAPAN OCTOBER 2017

Japan1710 ちょっと古いけど「ROCKIN'ON JAPAN OCTOBER 2017」、気になった記事。
 ●別冊 ROCK IN JAPAN FES.2O17 27万人が愛した夏、そのすべて!:
 今年で15回目のひたちなか。全178ページの特別別冊には全ActのLive ReportとSet Listが載っていて、これはありがたい。やっぱりこの別冊をながめると、行って感じたあの暑さとか美しさとかにはかなわない。だから来年も。
 ●奥田民生 New Album "サボテンミュージアム":
 ここずっとヘビロテ中の"サボテンミュージアム"。4年ぶりのAlbumということで、特にBand Soundな1枚。いい意味で枯れてるし、シンプルだし、短いし。その中に味がある。ともかくヘビロテ。

 これ以外の記事では、My Hair is Bad New CDS "運命/幻"、桑田佳祐 New Album "がらくた"(ヘビロテ中)、星野源 New CDS "Family Song"、KICK THE CAN CREW New Album "KICK!"、銀杏BOYZ インタビュー、SUPER BEAVER New MiniAlbum "真ん中のこと"、RIZE New Album "THUNDERBOLT~帰ってきたサンダーボルト"(聴きたい!)、ヤバイTシャツ屋さん New CDS "パイナップルせんぱい"あたり。

追記:忘れないように、気になるCD/DVDを。
・KICK!/KICK THE CAN CREW (Album)
・骨/銀杏BOYZ (CDS)
・THUNDERBOLT~帰ってきたサンダーボルト/RIZE (Album)
・真ん中のこと/SUPER BEAVER (MiniAlbum)
・パイナップルせんぱい/ヤバイTシャツ屋さん (CDS)
・Roadside Prophet/Grapevine (Album)

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Thursday, September 28, 2017

「祈りの幕が下りる時/東野圭吾」を読んだ

Keigohigashino_inorinomarkuga ひさびさに読んでみた東野圭吾作品。"加賀恭一郎シリーズ"の中から「祈りの幕が下りる時」(講談社文庫)を世田谷中央図書館で借りて読んでみた。
 こんなあらすじ。小菅のアパートで滋賀県在住の40代女性"押谷道子"の腐乱遺体が発見された。アパートの住人は"越川睦夫"と名乗る男性で、現在消息を絶っていた。捜査一課の"松宮"は、殺害時期や現場が近い新小岩の河川敷で発生したホームレス焼死事件との関連性を感じながらも、道子の住む滋賀県での捜査で、道子の同級生で演出家の"浅居博美"を訪ねに上京したことを突き止める。しかも博美は松宮の従兄で日本橋署の刑事"加賀恭一郎"の知り合いだった...。
 この「祈りの幕が下りる時」では、この事件が孤独死した加賀の母に繋がっていたことが一番のカタルシス。今までの"加賀恭一郎シリーズ"の「赤い指」(2006)で触れられていた母親の失踪理由がこの「祈りの幕が下りる時」で明らかにされ、「麒麟の翼」(2011)に出てきた加賀が配属先管轄である日本橋に積極的にさらに溶け込もうとしていることがさらに描かれている。加えて東日本大震災が描かれ、原発作業員の劣悪な労働環境に対する問題提起も行っていた。ほんと絡み合う様々な人生をうまくまとめていて、イッキに読むことができた。
 ちなみに2018年に映画化も予定されているとのこと。さすがです。

cf. 東野圭吾 読破 List
- ブルータスの心臓 (1989)
- 回廊亭殺人事件 (1991)
- 美しき凶器 (1992)
- 分身 (1993)
- パラレルワールド・ラブストーリー (1995)
- 悪意 (1996)
- 秘密 (1998)
- 白夜行 (1999)
- 予知夢 (2000)
- 嘘をもうひとつだけ (2000)
- レイクサイド (2002)
- 時生 (2002)
- 幻夜 (2004)
- さまよう刃 (2004)
- 容疑者Xの献身 (2005)
- 赤い指 (2006)
- 流星の絆 (2008)
- 聖女の救済 (2008)
- パラドックス13 (2009)
- カッコウの卵は誰のもの (2010)
- プラチナデータ (2010)
- 白銀ジャック (2010)
- 麒麟の翼 (2011)
- 真夏の方程式 (2011)
- マスカレード・ホテル (2011)
- 虚像の道化師 ガリレオ7 (2012)
- ナミヤ雑貨店の奇蹟 (2012)
- 夢幻花 (2013)
- 疾風ロンド (2013)
- 祈りの幕が下りる時 (2013)
- 虚ろな十字架 (2014)
- マスカレード・イブ (2014)
- 禁断の魔術 (2015)
- 天空の蜂 新装版 (2015)

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Friday, September 22, 2017

「満月の泥枕/道尾秀介」を読んだ

Shusukemichio_mangetsunodoromakura 全作品を完読している道尾秀介。この6月に刊行された新作「満月の泥枕」(毎日新聞出版)について。
 こんなあらすじ。日雇い仕事で何とか食いつなぐ"凸貝(とっかい)二美男"と、母親に捨てられた"汐子"は、池之下町の貧乏アパートでその日暮らしの生活を送っていた。そんな二美男は、剣道師範の嶺岡道陣の孫"猛流"に、玉守池に沈む行方不明の祖父"道陣"の遺体を探してほしいと頼まれ、大金の謝礼に目がくらみ、遺体探しに協力することになった...。
 これ、貧乏アパートに住むワケあり住人とそこに住む人々を巻き込んでの大騒動な人情モノサスペンス。大騒動の設定はやたら複雑で大がかりでなかなか楽しい。その一方で不慮の事故で子供を亡くした主人公と捨てられた姪が抱え込んでる悲しみが、ふたりのやたら明るい会話から浮かび上がって、ずっと切なさが漂っている。人が誰しも抱えている闇や負の感情、生きることの悲哀に人の優しさが染みてゆき、じわっとほっこりしたミステリーになってた。
 この手のドタバタ人情系の話もいいけど、次回はじっとりと暗い道尾作品も読んでみたい。

cf. 道尾秀介 読破 List
- 背の眼 (2005)
- 向日葵の咲かない夏 (2005)
- 骸の爪 (2006)
- シャドウ (2006)
- 片眼の猿 -One-eyed monkeys- (2007)
- ソロモンの犬 (2007)
- ラットマン (2008)
- カラスの親指 by rule of CROW'S thumb (2008)
- 鬼の跫音 (2009)
- 龍神の雨 (2009)
- 花と流れ星 (2009)
- 球体の蛇 (2009)
- 光媒の花 (2010)
- 月の恋人-Moon Lovers- (2010)
- 月と蟹 (2010)
- カササギたちの四季 (2011)
- 短編工場/浅田次郎・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・奥田英朗・乙一・熊谷達也・桜木紫乃・桜庭一樹・道尾秀介・宮部みゆき・村山由佳 (2012)
- 水の柩 (2011)
- (2012)
- ノエル-a story of stories- (2012)
- 笑うハーレキン (2013)
- 鏡の花 (2013)
- 貘の檻 (2014)
- 緑色のうさぎの話/道尾秀介(作)・半崎信朗(絵) (2014)
- 透明カメレオン (2015)
- スタフ staph (2016)
- サーモン・キャッチャー the Novel (2016)
- 満月の泥枕 (2017)

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Wednesday, September 20, 2017

「不時着する流星たち/小川洋子」を読んだ

Yokoogawa_fujichaku たまーに読んでいる小川洋子。ひさびさに世田谷中央図書館で借りて読んでみた「不時着する流星たち」(KADOKAWA)について。
 これ、この世にあった人物や物事をモチーフにした10からなる短編集。たとえばこんなあらすじ。盲目の祖父は、家中を歩いて考えつく限りの点と点を結び、その間の距離を測っては僕に記録させた。足音と歩数のつぶやきが一つに溶け合い、音楽のようになって耳に届いてくる。それはどこか果てしもない遠くから響いてくるかのようなひたむきな響きがあった...(「測量」)。
・第一話 誘拐の女王
・第二話 散歩同盟会長への手紙
・第三話 カタツムリの結婚式
・第四話 臨時実験補助員
・第五話 測量
・第六話 手違い
・第七話 肉詰めピーマンとマットレス
・第八話 若草クラブ
・第九話 さあ、いい子だ、おいで
・第十話 十三人きょうだい
 グレン・グールドにインスパイアされた短篇を初め、パトリシア・ハイスミス、エリザベス・テイラー、ローベルト・ヴァルザーなどかつてこの世にあった人や事に端を発し、インスパイアされ、その記憶や痕跡をモチーフにしている。自分的には牧野富太郎からインスパイアされた「十三人きょうだい」とか、文鳥に対する残酷な仕打ちがひど過ぎる「さあ、いい子だ、おいで」などがひっかかってけど、小川洋子さんの寓話でファンタジーな世界観ってあんまり合わない感じ。うーん、やっぱり人生には合う合わない取捨選択は大事だな。

cf. 小川洋子 読破 List
- 薬指の標本 (1994)
- ブラフマンの埋葬 (2004)
- いつも一緒に -犬と作家のものがたり-/新潮文庫編集部(編)・檀ふみ・小路幸也・遠藤周作・角野栄子・伊丹十三・鷺沢萠・伊集院静・江國香織・幸田文・久世光彦・小川洋子・佐藤愛子・糸井重里・原田マハ・島尾敏雄・馳星周・小澤征良・山崎豊子・唯川恵 (2013)
- 不時着する流星たち (2017)

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